考える技術・書く技術
新入社員や入社数年の間は、先輩社員から指導をたくさん受けることができる。
素直に受け取れず反論もしたくなるような一方的な指導もあった。
30歳半ばになってくると状況が違ってくる。
直接的な指導・アドバイスを受ける機会が減る。
自分自身の周囲への情報発信も同じだ。
若い方々へは愛情を込めて、踏み込んだアドバイスをすることがある。
一方、30歳前後の方々へは、遠慮してしまうことが多々ある。
細々としたことも含めて指摘したいことは多々あれど、
それらを一つ一つ指摘していたら、やり直しにかかる時間や受け取った側の感情的な受け止めにも時間がかかるだろう。
そういうことが想像できてしまうから、遠慮してしまう。
逆に、自分のアウトプットに指摘を受けるときは「まだまだ言いたいことがあるのではないか?」という前提で話を聞くようにしている。
学生時代に大学教授から論文やゼミ発表で叱られて何度も何度もやり直しを経験したことがある人や、入社後業務でマネジメントに対してプレゼンテーションする機会があった人というのは、文章が洗練されている。
余計な情報を入れず必要最低限の文字数でインパクトを最大化できる。また、演繹的もしくは帰納的な論理展開がされており、一文一文が論理を構成する役割を担っている。
この基本ができていると、打ち合わせの際に一言一句のHow to sayの議論ではなく、自由闊達にWhat to sayの議論に集中できる。
若い社員には、業務関連の知識習得もさることながら、その後の数十年の社会人生活において自分の身を助けてくれる基礎的なスキルを磨いてほしいと思う。
自分自身も未熟なところはあるが、今後若手の方々と接するときに伝えていきたい。
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