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オオツカヒサオ コラム

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オオツカヒサオのコラムです。
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2020年1月の記事一覧

寿司屋のエキストラ

寿司屋のエキストラ

24時間営業の場末の寿司屋。18時前に入ると角の席には60代の店内でもジャンパーを脱がないおっちゃんと、金髪で化粧の下手なよく喋る女。会話の内容から同伴ではあるのだが、同伴と呼ぶにはあまりにも生々しさのない、色気のない、年の離れた友人のようなふたりだった。「私さ、◯◯◯48ができるときオーディション呼ばれたんだって」「ははは」「興味なかったから行かなかったんだけど、なっとけば良かったな」「ははは」

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カラオケ歌い終わりのひと言リスト

カラオケ歌い終わりのひと言リスト

カラオケで歌い終わってマイクを置くときの何とも言えない素に戻るときに言いがちなひと言をまとめてみた。

「初めて歌ったわ」
→いちばん無難。本当に初めてじゃなくても言える。

「いい歌だよねー」
→上手く歌えたかどうかは置いておく。歌ったのは自分なのに謎の客観視。周りが先にこう言ってくれた場合、その人はいい人。

「懐かしいわあ」
→上手く歌えたかどうかは置いておく。さらに自分の気分も添えて。

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【後輩を飯に誘ったら断られた上司のハートブレイク値】
〜後輩のリアクションによる値の違いと、またその理由についての考察〜

【後輩を飯に誘ったら断られた上司のハートブレイク値】 〜後輩のリアクションによる値の違いと、またその理由についての考察〜

【後輩を飯に誘ったら断られた上司のハートブレイク値】
〜後輩のリアクションによる値の違いと、またその理由についての考察〜

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CASE①
●「今日まだ忙しい?」と聞いてくる(【メシ】という単語は出せないけど伝わってほしい系の)控えめ上司の場合

「(目を合わせずただただ表情が曇る)」
→10pのダメージ/
嫌だという覇気が全身から発せられていて、上司には言葉

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選手をつけて呼ぶ人

選手をつけて呼ぶ人

選手とは何か。

スポーツの話ではない。
私が若いころは確かにいた、人を呼ぶときに「選手」とつける教師や先輩や上司。

「最近どう?ヨフカシ選手」
「ヨフカシ選手、これやっといて」
「ヨフカシ選手ぅ〜」

最近はあまり聞かなくなったが、私はわりと好きだったのである。「先生!」はちょっと大げさで、「社長!」は夜の匂いがする、はたまた「大将!」は武田鉄矢の匂いがするし、「大統領!」はもはやバカにされて

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下戸と酒の国境

下戸と酒の国境

酒を飲めないことがコンプレックスじゃないかと言えば嘘になる。

しかし、飲める人には感じることの出来ない酒の一面を感じることができているのではないかと最近では思うようになった。

例えるならば私にとっての酒は苦手な人のようであり、乗り越えられぬ仕事のようであり、思い出したくなかった過去のような存在である。でも苦手な人も、乗り越えられぬ仕事も、思い出したくないことも、避けては通れないのが人生であるよ

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