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藤井風『音を操る人』(tiny desk concerts JAPAN)

先日、NHKで放送された藤井風の「tiny desk concerts JAPAN」を拝見しました。
わずか30分のミニライブでしたが、あらためて、彼のアーティストとしてのスケールの大きさを感じました。
また、私はかねてより、藤井風の歌声の魅力について感じるところがありましたが、彼が今回、歌っている姿を拝見して、思い浮かんだことばがあります。そのことばは、まさに彼にピッタリ、というイメージでした。

私は音楽評論家ですが、特に歌手の歌声に特化したレビューを得意としています。また、今回の記事には、彼の歌声の音質鑑定なども含め、専門的見地から、藤井風という歌手の特性について書いた記事になりますので、
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歌声には全てが現れる

実は私には1つ特技があって、それは、『声鑑定』というものです。
これは、その人の話し声を聞いただけで、その人の持つ性格や性質、さらには思考パターンや行動パターンなどがわかってしまう、というもので、今まで600人以上の方を鑑定して来ましたが、一度も外したことがありません。
「声を聴くだけで、その人の特性はわかる」
それは、話し声だけに限らず、歌声にも同じことが言えます。
なぜなら、声にはその人の全てが現れているからです。
それは、歌手の歌声にも同様のことが言えます。
歌声には、そのアーティストの性格の特性というものが映し出されている、ということなのです。

例えば、ストレートボイスの響きに混じり気のない歌声の持ち主は、あっさりと単純に物事を捉える人が多く、くよくよ悩まないタイプが多いです。
それに反して、ビブラート系の歌声の持ち主は、感受性が豊かで、物事に対しても複雑な思いを持つ傾向にあります。
また、歌声の響きがシャープでピンと張った尖った響きの人は、気の強い人が多いとか…etc.etc.

このように声というものには、その人の性格が如実に反映されており、歌声を聴いただけで、だいたい、どんな性格の人なのかは、大雑把にわかってしまう、ということなのです。
ですから、藤井風の歌声を聴けば、やはりそこには、彼のパーソナリティーの特性のようなものは、しっかり映し出されている、と言えるでしょう。

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