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甘いパンケーキを頬張りたくて


特になにかあった訳ではないのですが、恋というものは怖いものですよね。
何もかもが壊れてしまいそうになるほど狂愛したり、その人しか見えない盲目的な愛を持ったり、もちろん幸せな純愛もあるでしょう。

まともな恋愛遍歴の少ない僕ですが、片思いの経験は人一倍あるように思います。
画面の中に恋をしたり、すごく仲良かった女のコを好きになったり、話したことはないけど毎回習い事の時に同じ部屋で鉢合わせることの多いお姉さんを好きになったりなど数えたらキリがないほどに僕は恋に落ちています。

そしてことごとく玉砕


僕にとって恋愛って高校生までは消費コンテンツだったんですね。誰かを好きになることも嫌いになることも。その時にただ報酬系ホルモンが欲しくて衝動的に好きになる。そんな感覚でした。

それを変えようって思えたのは初めてまともに彼氏が出来た高校2年生の時でした。僕自身も永遠を誓えると思ったし、彼からも永遠の愛を感じていました。

「𓏸𓏸がいないと俺死んじゃう。生きていけない。」

そんなメンヘラちっくな言葉をほんとに鵜呑みにしていたし、それが当たり前だと思っていました。初めて恋愛が消費コンテンツからどちらかと言うと栽培キットのような育てていく、これからも続いていくといった感覚に変わった瞬間でした。

時は流れ、その関係を断ち切ったのは僕でした。未練はありませんでしたが色々と気になる部分も多くずっと気にかけていました。
別れを告げたあの日、もしまた付き合いたいって思ったら連絡してくれと言われたあの言葉が、未だに脳裏に残り続けていました。
僕はまだ高校時代の淡い恋愛を栽培し続けれられると勘違いしてたんです。大馬鹿者でした。

𓏸𓏸最近、𓏸𓏸と良い感じらしいよ。

僕はこの言葉を聞いた時、自分は消費される側になったんだなって思いました。
今まで消費し続けていたあのコンテンツに自分もなってしまったのだと。
確かにずっと僕のことを好きでいるはずはないんですけどね。
栽培キットだってほっておいたらその植物は枯れてしまいます。その時点でその栽培キットもその時を楽しむだけのコンテンツになることを気づくべきだったんですね。
今でも愛されてると錯覚していただけなんです。

まともな恋愛遍歴がないと1つの選択肢を選ぶのも一苦労ですね。
今日もまた僕はどこかで消費され続けるコンテンツになってるんでしょうか。
そして今日もまた僕は栽培キットだと勘違いした消費コンテンツに溺れているんでしょうか。

そもそも僕のこの感情は恋なんでしょうか?
そんなことすら考えてしまい苦しくなっては
どうでも良くなります。
今必要としたい人のそばに居たいだけなんです。
僕のことを1番に思ってくれればそれだけで良いはずなんです。
それだけなはずなのに、心はいつもどこか違う方を向いています。


答えの分からない恋愛観に、日々頭が割れそうになるばかりです。

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