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5歳のジェラシー。

生後5ヶ月の赤ちゃんがやって来た。

まだ寝返りができるようになったばかりで、ぐるんとうつ伏せなるとそこからどうすることもできず、すぐに「う〜、う〜」と助けを求める。

小ささな手足も、ぷにぷにのほっぺも、赤ちゃんならではの泣き声もぜんぶかわいくて、「う〜、う〜」と、助けを求められると、当然のように抱っこしたくなってしまうのだ。

でも、赤ちゃんのもとへ向かおうとする私の脚を、ギュッとつかむ存在によって抱っこは叶わなかった。

5歳の娘さーちゃんが「抱っこしちゃだめ!」と私を引き止めたのだ。

どうやら、私が赤ちゃんを抱っこしようとしてることが面白くないらしい。


さーちゃんは、わが家では末っ子で、いとこ兄妹のなかでも最年少。いつも、いちばん小さくてかわいいポジションにいる。

それなのに、今日やってきた赤ちゃんは、さーちゃんよりもずっと小さくて、私もパパも、お兄ちゃんも「かわいいなぁ!」と言うものだから、やきもちを焼いてしまったのだろう。あるいは、ママがとられる!と思ったのかもしれない。

何度か時間をおいて「赤ちゃん、抱っこしたらダメ?」「ほら、泣いてるよ〜」と問いかけたものの、結局さーちゃんから抱っこOKの許可は出ずだった。

毎日、毎日いっしょで、赤ちゃんが来た日もさーちゃんを抱っこしたりしているのに、たった一瞬でも赤ちゃんを抱っこするのがダメ!

「自分がママの特別でありたいんだ!」と、いじらしいさーちゃんがとても愛おしいかった。

さーちゃん、心配しなくても、大きくなってもママにとっていちばんかわいいのはさーちゃんだよ!お兄ちゃんのひーくんも同率1位だけど、それは許してね。笑

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