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鏡のなかの言葉(定期購読)

映画監督松井久子が編集長となり、生き方、暮し、アート、映画、表現等について4人のプロが書くコラムと、映画づくり、ライティング、YOGA等のワークショップ、そして編集長がお勧めする…
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2021年2月の記事一覧

オンラインショップ・セレクションひなた農園 09

まだまだ寒い日々が続いていますが、畑では春の準備が始まっています。第1弾は5月に収穫予定のキャベツ、リーフレタス、茎ブロッコリー、カリフラワーなどの種まき、中旬にはナスやピーマンなどの夏野菜の種まきも始まります。こんなに寒いのにもう夏野菜?!という感じですよね。夏野菜達はこんな寒い時期から種まきをして、ゆっくり大きくなっていきます。 そしてどの種もこの寒い時期、土に種をまいて水をやれば目が出るというわけではありません。植物には発芽適温といって、その植物が発芽するのに必要な地温

稲木紫織のアート・コラムArts & Contemporary Vol.18

ミュンヘン在住“ピアノの詩人” 大田麻佐子さんが奏でる ポエジー溢れる自由な世界 ミュンヘンに暮らすピアニスト、大田麻佐子さんのこの動画をFacebookで見つけた時、心臓を鷲掴みされた。ベルリン芸術大学ピアノ科を最優秀で卒業後、現在はヨーロッパを中心に、クラシック、現代音楽、即興、パフォーマンス、劇音楽や映画音楽の作曲など、ジャンルを超えた幅広い演奏活動を行い、2016年ミュンヘン・ギージング文化賞第1位受賞、2019年同市より、音楽芸術奨励賞を受賞。ミュンヘン文芸新聞で

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自分史コラム 「一枚の自分史」に出演しました。

私はこのプロフィールどおり「自分史活用アドバイザー」という肩書で、自分史の普及をライフワークとしていろいろな活動をしています。 このnoteでも当初「自分史という視点の楽しみ方」というタイトルで、自分史というものの基礎知識や、簡単な書き方をお伝えしてきました。 企業や行政、友人にむけて個人向けの自分史講座をリアルやzoomを使ってオンラインで開催したり、自分史をベースとして自分自身を内省し掘り下げる教育プログラム「マインドフルカフェ」の実施に取り組んでいます。 この「自

つれづれ日記 21 はじめての小説『疼くひと』 の出版にあたって

新しい年を迎えたのに、長い間私自身の投稿が滞ってしまい申し訳ありません! はじめて書いた小説『疼くひと』が中央公論新社より2月24日に出版されるための準備に忙殺されていたのと、私ごとで恐縮ですが昨年末からノルウエーに暮らす息子が一年ぶりに帰省して、久しぶりの母親役でなかなかnoteの執筆モードに戻らないのでした。 『疼くひと』という出版社主導で決まったタイトルには、自分でも簡単に口にできないニュアンスがありますが、一人でも多くの方にこの本のことを知っていただき、読者が増える

稲木紫織のアート・コラムArts & Contemporary Vol.17

Bunkamura ザ・ミュージアム 「写真家ドアノー/音楽/パリ」展で 巡るパリの音楽散歩にようこそ 日常の何気ないドラマを愛ある視点でとらえ、フランスを代表する写真家の一人、ロベール・ドアノー(1912-1994)。『パリ市庁舎前のキス』で一世を風靡し、世界中で愛されているドアノーの音楽に焦点を当てた写真展が、2月5日から東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで始まった。 会場のエントランス ドアノー(左側の人物)は1912年、パリ郊外のジャンティイに

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今シーズンの企画中。手前味噌の循環と広がりを考える【つくり手であること】

お味噌、お好きですか? 昨今「手前味噌」を仕込むという人も非常に増えた気がします。コロナ禍となって迎えたこの冬、いざ初めての味噌仕込み、という方もいるかもしれません。 わたし自身も、自分でつくったり作らなかったりした時期を経て、今では毎年の恒例行事。だいたい1〜4月の仕込みシーズンのうちに数回。いま絶賛、今年の予定を考え中です。 味噌仕込みの基本的なプロセスはいたってシンプルで、 麹、塩、潰した大豆を混ぜて、容器に収めて、1年弱寝かせる これだけではあるのですが、そう

民間療法で育ったわたしと花粉症。タラ・ウェストオーバーを読了して【つくり手であること】

衝撃的な半生が大きな話題となった、Tara Westover (タラ・ウェストオーバー) の本、読みましたか? 2018年に出版されたオリジナルが"Educated: A Memoir"、昨年末に発売された日本語版は『エデュケーション』です。 世界中の人が「タラ ウェストオーバー?誰それ?」となったほど無名の状態だった彼女ですが、想像を絶する人生を経ており、出版後すぐにNew York Timesベストセラーに。さらにミシェル オバマをはじめとする文化人が話題にしたことでロ