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病院食は確かに痩せる_父の入院から

入院で10キロのダイエットに成功(といいっていいのかな?)

人生最後のダイエットを決意した理由の1つに、心筋梗塞による父の入院がある。父にとって今年は厄年のようで、正月明け早々に足を骨折し1ヶ月以上入院。そしてやっと退院したと思ったら、その数週間後、今度は胸と背中に耐えられないほどの痛みが走る。原因は分からないが、寝て直るレベルの痛みではなく、夜ということもあり救急車を呼び、とりあえず骨折で入院していた病院に運んでもらったのだとか。その後、日をまたがずに循環器系が強い大学病院に緊急搬送され、緊急手術となった。

父は、結局2回、手術をした。先生方に命を助けていただき、2ヶ月くらい入院し養生の後、父は無事退院した。入院時よりだいぶスリムになって。
今は少し戻っていると思うが、入院で筋肉も落ちてしまったとはいえ、退院時の体重は入院時のマイナス10キロ。体重が軽くなったので、痛かった膝への負担も少しは軽くなり、以前は膝を庇ってなのか不思議な歩き方をしていたが、それも杖をつかって姿勢を意識して歩くことで、ずいぶん素敵な姿勢で歩けるようになった。

病院食でダイエット

入院中、父は「食事がまずいまずい」とぼやいていたが、出された食事をきちんと食べないと、食べなかった理由を聞かれたり、注意されるようで、できるだけきちんと食べきれるように頑張って食べていた。
ちょうど夕食時にお見舞いに行った際、父が「味がなくてまずいから食べてみろ」としきりに勧めるので、レンコンのきんぴらなどを味見してみた。見た目、父がいうほどまずそうではない。「おいしそうじゃん」と言いながら一口。味は薄いがそれなりにダシの風味もあり、父がしきりにいうほどまずくはなかった。かなり薄味だけれど味がないわけではない。

病院食では塩分が徹底的にコントロールされる。父は昔の田舎の人なので、塩がきいた漬物にも醤油をかけるような食生活をずっと何十年も続けてきた。舌が塩分に慣れてしまっているから、病院食では圧倒的に塩気が足りなかったのだ。さらに病院食では、減塩のためか、みそ汁の提供もない。
「みそ汁もないし、味もしない。まずくて食べられない」からと、父はごはんの上におかずを乗せ、そこにお湯をかけて食べていた。もともと薄味のものにさらにお湯かけちゃったら、もっと味が薄くなっちゃうのにね。

よく噛んで、ゆっくり時間をかけて食べることの大切さ

病院食の構成は、ごはんに魚または肉、副菜は根菜やキノコ、緑の野菜などで、フルーツが少し。とてもバランスが考えられた、まさに一時代前の日本食。副菜はキノコ類や根菜、野菜などで、よく噛まないと食べられないものが多く、みそ汁などの汁物がないので掻き込むことも難しい。
そのため家では5分か10分くらいでササッとご飯を済ませていた父が、毎食、1時間くらいかけてご飯を食べていた。
寝てばかりで動かないからお腹もあまりすかないらしく、食もすすまないが、ちゃんと食べないと先生に注意されるらしく、少し残すことはあっても、大体は頑張って食べていた。

便秘解消のためには水を良く飲むこと

そうして2ヶ月近く、よく噛んでご飯を食べていた父は、水やお湯をたくさん飲んでいたこともあり、ずっと悩みの種だった便秘もなくなり、毎日快便快調になった。退院してしばらくしてまた、便秘に悩むことがあったが、聞けば最近は水を飲んでいなかったとのこと。意識して水を飲むようにしたら少し改善されたとか。
家に戻り、慣れてくると、またどうしても早食いになってしまいがちだが、よく噛んでゆっくり食事を楽しむこと、味を噛みしめることを心掛けたいものだ。

退院前、母は日々の食事の栄養指導を受けた。普段の食事内容はバランスよくとても良いと褒められたが、塩分が多いのが問題で、毎食飲んでいる味噌汁を、一食、二食に減らすよう言われたとか。
塩は味のキメテだが、塩に慣れてしまうと、もっともっとと塩味を求めて味がどんどん濃くなってしまう。そして濃い味は食欲を増進する。ご飯の量もついつい増えてしまいがちだ。
“慣れ”というのは恐ろしい。時々、味覚もリセットする必要があるかも。
父は病気をして、入院して、大変だったけれど、その代わり、周りのたくさんの人に助けられ、支えられて、心から周りの人に感謝し、周りを気づかうように変化した。食生活も改善され何か少し悟ったようだ。慣れてしまい当たり前だった数々の事柄が、当たり前ではなく、とても貴重で大切なことだったと悟ったようで、入院前に比べてずいぶん聞き分けの良いおじいちゃんになりました。

病院食から学ぶ、ダイエット成功のカギ

  1. バランスの良い食事(まごわやさしい)

  2. キノコ類や根菜、野菜を食べる(食物繊維)

  3. よく噛んで味わって食べる(消化)

  4. 早食いをしない(消化)

  5. 塩分は控えめに(減塩)

  6. 水を飲む

ただし水は、食前に飲むと胃酸が薄まり消化を悪くするので、食事中にはあまり水を飲みすぎない方がいいらしい。私は時々、食事後下痢をすることがあったが、その話を聞いて(本で読んだのかも)、食事中に水やお茶を飲むことをやめてみたら、食後に下痢することがなくなった。
水は飲みすぎてもいけないが、ある程度は水を飲んだ方が、便秘予防にもなる。
私はコーヒーやお酒をよく飲むが、モノの本によると、利尿作用のあるコーヒーやお酒はかえって水分を体外に排出することになるので、コーヒーやお酒を飲んだ時はそれと同量の水を飲むべきなのだという。そんなに飲んだらお腹がたぷたぷになっちゃいそうだけど、お酒を飲む時には一緒に水を飲むように意識している。そうすればお酒の飲み過ぎも避けれるし。

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