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新しい洋服が欲しくない

この何か月か、自分の気持ちの変化にうすうす感づいていたんだけど、まさかそんな…と戸惑いつつ、でもやっぱり間違いないと確信したこと。

それは、新しい洋服が欲しくないということ。

アトレの中を歩いても、パルコの中をぶらぶらしても、デパート…はそもそも行かなくなっちゃったけど、洋服を見ても「ふーん」という感じで、別に買いたいと思わない。この前もかわいいブラウスが1000円で売られていて、多分元値は4000円くらいするはずだから絶対お買い得だなと思って、鏡の前で合わせたりしてたんだけど、最後はやっぱり要らないなあと思って、買わずにお店を出てしまった。

なんでしょう、この心境の変化は。一番大きい理由は、去年会社をやめたこと。これが理由の80%くらいを占めている気がする。収入がないから出費を控えているし、ほとんど毎日家にいるので新しい服が必要ない。今、クローゼットの中には外出用の服がたくさんあるけど、毎朝それを横目に4,5着の普段着を着まわしているような状態。家の中でもオシャレすればいいのかもしれないけど、どうでしょう。家事をするのに、白いスカートとか汚しそうで着れないし。

残りの20%の理由は、環境問題に興味を持ったことが影響している。年末にプラスチックフリーの本を読んで以来、化学繊維を洗濯したときに出るマイクロプラスチックが気になって、新しく買う洋服は天然繊維のものにしようと決めた。どんなにデザインが気に入っても、化学繊維だと購買意欲が上がらない。最近、洋服を作ることが環境破壊の大きな要因になっているという記事を読んで、ますます新しい服は必要ないと思うようになってしまった。

今までだったら着なくなった服は「断捨離」と称してバンバン捨てていたんだけど、最近はそれもどうかなと思って。捨てるのは簡単だけど、もう一度着るとか、リメイクするとか、リサイクルに出すとか、使い切る方法を考えたいと思うようになった。それに「断捨離」の「捨」は片付けのステップのひとつで、最終的には「離」が大事なんだしね。

最近もレナウンの経営破綻のニュースがあったように、アパレルがかなり厳しいという話が聞こえてくるけれど、自分の消費行動を見ても、やっぱりそうなるよね…と感じる。私がこれから買いたいとしたら、天然素材で長く着られる服かな。すでにそういう価値観でファッションを選んでいるオシャレな人も少なくなかったと思うけど、これからはもっとそういう人が増えてくる予感がするな。

日の入り前の南の空。家々に灯がともる時間が何とも言えず好き。

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