M-1グランプリ2021決勝 個人的展望 本命はオズワルド、追う錦鯉

いよいよ明後日、世界的イベントであるM-1グランプリ2021の決勝が開催される。

思い返せば昨年の決勝は、マヂカルラブリーが雪辱を果たし優勝。ユニットとしては、突如として、R-1ぐらんぷりの出場資格を剥奪されたおいでやす小田とこがけんからなるおいでやすこがが大躍進の2位。われらが錦鯉は、まさかの4位。流石に見取り図よりは面白かったと思うが……。

さて、今年のファイナリストは
インディアンス
オズワルド
真空ジェシカ
錦鯉
モグライダー
もも
ゆにばーす
ランジャタイ
ロングコートダディ
(+敗者復活組)

の10組。準決勝組にはそこそこ有名どころもいて、ハライチやアインシュタインあたりはもっと前半の予選であまり振るわなかったにもかかわらず駒を進めたから、知名度重視かと思いきや準決勝→決勝では順当にウケ順で決まったらしい。「らしい」というのは、自分が準決勝を見ていないからだ。やはり決勝を新鮮な気持ちで見たいから、決勝ネタをぶつけてくる可能性のある準々決勝以降は配信を見ていない。

率直な感想としては、「思い切ったなあ」だった。モグライダー、ランジャタイ、錦鯉が準決勝でウケたらしいが、まさかこの3組を通すとは。まあ錦鯉はちょっと経路違うけど。

本命らしい本命がいなかった去年とは一転、今年の大本命はオズワルドと見る。3年連続ストレートインでのファイナリスト、過去2年はそれなりに面白いネタだったがいずれも暫定ボックス入りはなし。ABCを制した今、そして審査委員長の松本がお墨付きを与え、乗りに乗っているコンビ。それなりにイロモノな組がいるため、出順によってはかなりの点数を叩き出すと予想する。最終決戦の組み合わせによってはパンクブーブー以来の完全優勝もあるかも。

次点は、迷ったがやはり錦鯉を推したい。割と正統派でありながら、去年の決勝以降かなり露出が増えた。まさのりさんのキャラが浸透した今、この組は出順に左右されずに安定した点を期待できる。

焦点は、去年オール巨人が「夜なのだから『こんにちは』ではなく『こんばんは』では?」と指摘した、まさのりさんの第一声「こんにちは」。これを「こんばんは」とするか、あるいは隆が「こんばんはだろ」と突っ込むか。

おそらく1本目ネタは、ネタ番組などでひた隠しにして単独でもやらなかった「合コン」だろう。2本目はどうやら「猿」が有力らしいが、俺は「ニュースキャスター」を推す。「猿」は単独で見たが、どうも締まりがない上、最初の山が去年のマヂラブ1本目「フレンチ」にかぶる。オチの部分をどうブラッシュアップするかによっては化けそうなので期待はできるが。

残り1枠は非常に悩む。トントン拍子で駒を進めたももは、ミルクボーイらしさがあるけどちょっとネタが一本気すぎる。1本目で跳ねたとしても、そのまま勝ち逃げする構図が見えない。

何となくだが、ここ数日はランジャタイに気配を感じてきた。中盤以降の出順であれば、もしかするともしかするのではないか。トムブラウン的に、この組を起点に山が来そうな気もしている。モグライダーも同様だが、やや弱いかな。

いわゆる正統派、本格派のインディアンス、真空ジェシカ、ロングコートダディ、ゆにばーす辺りは相当ネタのブラッシュアップがされてかつ出順に恵まれない限り、厳しいと見る。逆にランジャタイ、モグライダー、錦鯉辺りが前半に固まれば、一気に混戦模様を呈するはず。

敗者復活は、まあ順当に行けば見取り図だろう。昨年の敗者復活戦を見て、どうも正統派が強い印象を受けた。ただアインシュタイン、アルコ&ピース、ニューヨークといったそれなりの有名どころがいるため、もしかするともしかすれば票が割れて一段格が落ちる金属バット、マユリカ辺りもあり得なくはない。個人的にはヨネダ2000、キュウ、マユリカに期待。

とまあここまでご立派に予想したが、マジでその日のスタジオの重さ、出順、その他もろもろの要素によって大いに波乱含みの決勝になる可能性が高い。夏からずーーっと楽しみにしていた今大会、いやなんなら去年錦鯉が敗退したその瞬間から待ち遠しかった。早く見たい。全組の健闘を祈る。

(文責:ぺてん師)

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