「伊勢谷友介が好き」という人が嫌いだった
「伊勢谷友介が好き」という人が嫌いだった。なんかバカみたいじゃないか。いかにもかっこよくて、いかにも妖しい魅力を放っていて。
でもちょっと考えてみる。「吉沢亮が好き」という場合だったらどうなのか。
同じじゃね? と大人になった筆者は思うのである。ひるがえって、「どんな俳優が好き?」と言う質問が嫌いだったのかもしれない。
質問者はどういう神経でこんな質問をするのか。「ママドゥ・アティエかな」とか言われたらどうするのか。ちなみに同氏はモーリタニアの俳優です。
大麻 Goes By.
さて、大麻に関するポジティブなアクションをしていた伊勢谷自身が大麻を所持していたことについて、「幻滅した」だの「言ってるあんたがもってちゃアカンやないかい!」といった言説をそこそこ見かける。果たしてそうだろうか。
逆に筆者は評価している。
大麻を使ったことがないのに推進してても説得力がない。それに、コソコソ大麻を使ってるやつより大麻の地位向上に寄与しているほうが、アッケラカンとしてるじゃない。
かつて、伊勢谷は自身が設立にかかわった学校に関するインタビューで「自分たちで世の中が変えられるって感覚。自分たちの社会を自分たちで変えるという責任をきちんと認識した大人になる、というのが僕が高校を作った大事な理由」と話している。
まさにその、「変える」ということに伊勢谷は殉じたといっていいのではなかろうか。なにせ「大麻が日本で違法だということは知っている」なんて供述をしたのだから。
もし、この期に及んで「伊勢谷友介が好き」という人がいたら、大したものだ。筆者はそんな人を評価する。つくづく自分も大人になった。Time Goes By. 大麻 Does Bye.
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