[2020/9/9日記]デイベッドルームが欲しい

住宅展示場にいってきた。

24歳独身、学生、彼女なし、進路未定の人間がそんなところにいったら石投げの刑で処されるのではと思ったが、特にそういうことはなかった。

一軒目で学生さんですか?と聞かれ、しどろもどろになりつつも、3軒目ではもはや慣れて「後学の為にきました!!」とバカ元気よく答えたら丁寧にご対応いただいた。やはり元気はすべてを解決する。

特に後学に活かす意思も展望もなく、ただなんとなく通りがかったので見に行ったのだが、住宅展示場見学、悪くない、というかむしろめっちゃ楽しい。

まず、家は一生の買い物というだけのことはあって、どのハウスメーカーもめちゃめちゃに力を入れて作っている。ハウスなのに5階建てとかあるし、多分オプションの高そうな木の床とかを惜しげもなく使っている。

あまりにもおしゃれなので、心の中のタカアンドトシのボケの方(どっちだ?)が、モデルルームか!!と15回くらい言っていた。しかしながら、そりゃマジのモデルルームなので大正解である。

そして、平日は空いているのもいい。我々モラトリアム学生が社会人に勝てるのは、暇と責任のなさと一日のツイート数だけである。

大体家を見に来る優良社会人の方々は、土日に来るので、そのときにかち合うと家を買う気のない学生身分としては、営業中の所に出くわさないように逃走中みたいに周囲を警戒しながら見学することになる。

が、平日だと大体ガラガラなので、ゆっくり見学できるし営業の人が暇でいい人だと内観の説明もしてくれる。実際見に行ったモデルルームのでも、見るからに生涯年収の低そうな陰鬱な大学生相手に懇切丁寧に説明してくれた。S友R業のお兄さんは、営業トークもさることながら話が弾んでなぜか人生相談にも乗ってくれたので、副業で占い師とかするといいと思う。

とまあ、こんな感じで住宅展示場見学をたのしんだのだが、一つ思ったことがある。

住宅展示場は家を買う予定ないからいかない、という人が多いと思うが、むしろ家を買う予定もない頃に一度行くほうがいいということだ。

なぜなら、全く現実を考えず、自由に家に夢をもてるからだ。

モデルルームに、デイベッドルームみたいな名前の部屋があった。訳すと、お昼寝部屋だ。超ほしい〜と思ってしたたかにテンションがあがったのだが、もしリアルで家を建てるとか考えたら、こんなん真っ先に削られる部屋の機能である。他にも、あとからパンフレットを見てみると、いいな〜と思った機能は大体オプションである。いいもの=オプション=追加料金になるのはこの世の摂理だ。

モデルルームは、前澤社長レベルの人間以外には、将来の現実的なプランではなく、夢の空間に近い。

夢を夢として味わえる時間もこれまた学生身分の特権なので、デイベッドルームのことを考えながら今日も一日やっていく予定だ。

おしまい。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?