読書記録97(鋼の自己肯定感 ~「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された“二度と下がらない”方法)

・自己肯定感という〝言葉〟は比較的新しい言葉で、 その定義は人によって様々。本書では、「自己肯定感が高いとは、ありのままの自分を〝無条件で〟受け入れ愛している」と定義。
・「自己肯定感とは、何があっても自分の味方でいること。つまり、 自己肯定感を上げるとは、自分を世界一の親友にすること」  そしてもう1つ。 「自己肯定感は上がったり下がったりするものではない。ずっと上がったままにできるもので、一度高めたら二度と下がらない鋼の自己肯定感を育てる第一歩は、「それが自分にとって大事なことと自覚し、なおかつ可能である」と思うこと。
・自己肯定感は決意が大事。決意であれば、 誰でもいつでもすることができる。
・自分を謙り、自分に 鞭 を打ち、痛めつけて、嫌なことも我慢して、汗と涙、根性で成功をつかむというのは過去の時代だ。自分を大切にし、自分のワクワクドキドキ、パッションを最優先して心から人生を楽しみながら成功をつかむことができる。
・自分のアイデンティティの根幹に関わること。それを 隠すことは、批判を恐れてありのままの自分を隠すこと、つまり自己否定に繋がる。シリコンバレーでは、子どもの頃からありのままの自分を堂々と公表する場が与えられている。それどころか奨励されている。
・大事なのは、アウトプット。自分が思っていることをスペリング、そして文法さえも気にせずに、とにかく書けるかどうか。それを先生は期待しているし、評価している。
・正しいかどうかは別として、自分の考えがあるかないか、それを人に自信を持って伝えられるかどうかが重視される。
・自己肯定感を育てるために一番大事なこと、つまり「自分はどう考えているのか」を言葉にし、堂々とアウトプットし続けることで「私は私のままで大丈夫」という自らを肯定する訓練がなされている。
・学び方1つとっても、他人軸と自分軸が存在する。教科書をただ暗記する、つまり人に言われたことを自分のフィルターを通さずただ鵜呑みにするのが他人軸の学び方。一方で、教科書は置いておいて、自分が興味を持った人物や出来事を知的好奇心の趣くまま徹底的に調べ上げ、考え抜くというのが自分軸の学び方。この両者は大きく異なる。
・ジャッジせずに信頼して一人の対等な人間として尊敬して話を聞いてあげることが、子どもの能力を最大限に引き出すために何より大事。
・自分は〇〇だから」という負の制限を完全に取り外して、 自分には無限の可能性があるというプラスの自己暗示だけかけてチャレンジし続ければ、自分が夢に描いた人生が待っている。
・「常に貪欲であれ」というのは、現状に満足せずに新しいことに挑戦し続けろ、常に上を目指せということ。「常に愚かであれ」というのは、本当に愚かなことをしろと言っているのではなくて、リスクを回避したがる普通の人が見たら「なんてバカなことを」と思うようなことでも、自分がやりたいことならどんどんやり続けるような人間であれという意味。
・自己肯定感が低い状態で自己有用感だけ高めようとすると、自分が本当にやりたいこととやりたくないことの線引きができず、本当はやりたくないことさえ引き受けてしまうように、自分にとって大切なことを大切にできない状態で、 自己犠牲に走ってしまう。
・自己肯定感が高い人は、自分にとって大切なことが分かっている。母の介護も大事だけれど、仕事も結婚も大事だということを知っていて、そんな自分をそのまま受け入れることができる。
・自己肯定感が低い状態で、自己効力感だけ高めようとすると ■ 上手くいっている間はよいが、上手くいかなくなった途端に大きく崩れる ■ 一度手に入れた高いポジションを手放したくないので、同じポジションにしがみつき、新しいことにチャレンジしなくなる ■ 新しいことにチャレンジする時は、非現実的な高い目標を設定してすぐ挫折してしまう。
・自己肯定感が高い状態で、自己効力感を高めるには、■ 上手くいけばもちろん嬉しいが、上手くいかない自分も優しく受け入れられる ■ ポジションの高さで自分を評価していないので、高いポジションを捨て、いつでも低いポジションから新しいことにチャレンジし続けられる ■ 新しいことにチャレンジする時、現実的な目標を設定して、成功するまで続ける。
・人生100年時代。自分の夢や目標は、人と比較することなく、自分に合ったペースでゆっくり時間をかけて叶えていけばいい。そんな時に 必要なのは、いつでもそばにいて優しく励ましてくれる自己肯定感が高い自分自身 に他ならない。
・自分は他人からの評価を気にしないと決意する。
・あなたを常にけなしてくる人、あなたに言葉の暴力を浴びせてくる人がいるなら、その人とは付き合わない。
・人の性格や能力はいつでもいくらでも変えられると信じて生きている成長マインドセットの人は、自分の能力を証明することに意味を感じない。今の自分の能力をさらに伸ばすことが生きる目的なので、失敗を恐れるどころか、失敗をそもそも失敗と思うことなく、新しいことに次から次へと挑戦している。何があっても、今どんな状態でも、未来に何があっても私は私を受け入れ愛する。自分は一生自分に寄り添い、自分の親友になる。
・人は自分にどんな言葉を語りかけるかで人生の結果が大きく変わる。
・今まであなたが 80%あるいはそれ以上、自分にネガティブな指示を出していたのを、少しずつでもポジティブな指示に変えていけば、1年後のあなたの人生は見違えるほど好転しているだろう。
・アファメーションというのは、自分で自分に語りかけるポジティブな言葉のこと。アファメーションの効果的な唱え方は、■「私は」など、主語をはっきりさせる。■過去形や未来形は使わず、現在形または現在進行形を使う。■否定的な言葉ではなく、肯定的な言葉を使う。■願望ではなく、あたかも現実のように捉える。
・現在の脳科学の研究では、実は大人になってからでも習慣は変えられるという結果が出ており、最低3週間、つまり21日毎日続けると新しい習慣が身につくといわれている。
・鋼の自己肯定感とは、条件を1つもつけずに受け入れ愛すること。
・思考も感情も選ぶことができるのだ。選ぶことができるなら、自分が一番幸せに感じることができる思考と感情を選ぶのがよい。
・人を赦せない状態は、心臓の機能やコレステロール値、睡眠の質、血圧、免疫力などに悪影響を与え、これがさらにストレスや 鬱 に繋がるという結果が出ている。
・自分も含めた人を赦すことで、心臓病のリスクが減り、コレステロール値、睡眠の質、血圧、免疫力など全てが向上する。
・人の心の中には、優しく温かい愛の声と、意地悪で冷たい恐れの声が同居している。
・大事なのは自分の心の中で拮抗している恐れの声と愛の声を意識的に聞き分け、愛の声を勝たせるトレーニングをすること。
・行動できるポジティブなループは、明確なビジョンであるが、もし行き詰まったら、ぜひ外に出て自然に触れよう。自然の偉大さを感じることができれば、自分の抱えているストレスや悩みがたいしたことではないと感じる。
・鋼の自己肯定感を育てたいなら、謙遜は必要最小限にして、 あるがままの自分を無条件で受け入れ愛する許可を与えよう。謙遜という文化に慣れ親しんでいる我々は、ダメダメの自分を許して受け入れ、自分のどんな小さな長所や成功も褒めちぎるぐらいで、ちょうどよい。
・自己肯定感が、あなたの「判断力」と密接に関係しており、自己肯定感が低い状態で下す判断は、「こんな私だから〇〇でも仕方ない」という妥協や、「私は〇〇しなければならない」という「べき思考」に基づく判断、つまり他人の評価や常識、恐れがベースの判断になりがちだ。その結果あなたの人生は、自分が本当にしたくないことを妥協して我慢して続ける人生になってしまう。
・自分の心の声、自分にとっての心地よさ、自分への愛がベースになった判断なので、自分にとって最良のものとなる。次々と自分にとってベストな判断を下すことができれば、あなたの人生は自ずと 拓け、可能性は無限に広がっている。



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