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あんこ日記① 口福堂のおはぎが口福である理由 10/1

「ひさちゃん、あんこ大臣やけん、
おはぎあげるわ」

と言いながら、同僚のSさんから
おはぎを2個もらった。

以前、私は
日本あんこ協会の試験を見事パスし、
あんバサダーとして日々活動している。

会社でもそのことを話し、
あんこ好きを吹き込んでいる。

が、今日は違った。

いつの間にか、
あんバサダーから
あんこ大臣になっていたのだ。

さて、頂いたあんこたっぷりのおはぎは、
口福堂のおはぎだった。

以前ニュースで、舘ひろしさんが、
石原軍団でも差し入れに
おはぎを振る舞っていて
新事務所設立の際、その伝統を引き継ぎ、
柿安口福堂のおはぎを選んだという。

『Newsポストセブン 2021.05.15より』

さて、そんな栄えある
おはぎを頂くとしよう。

つい10分前には、
お弁当を食べたばかりだが、
おかまいなく、
そのあんこに箸を進める。

柔らかい感触と共に、
箸がおはぎの沼に沈む。
やがて白いごはんが、
こんにちは。

口を開けて半分を、
ためらいもなく箸と共に
素早く運ぶ。

おはぎの甘さが舌の上に乗り
余分な空気は鼻から
むふーっと出す。

舌と歯で潰しながら味わう。
やはり、美味しい!

あっという間に半分なくなったので
残り半分もためらわず口へ。

だってまだあと1個あるのだから。

やはり半分に分けて
同じように口の中へ。

甘さが入り、空気は抜ける。
これずっとやっていたい。

最後の半分も食べる。
ついに全部食べてしまった。
なんて良い時間なんだ。

全てを飲み込んで
口の中におはぎはないが、
甘さと幸せな余韻は続いている。

そうか、
これが口福な感じなんだ。
ネーミングセンス凄いな。

ごちそうさまでした。

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