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ワクチンを打たない理由

厚生労働省のワクチンに対する見解

まず、厚生労働省が何を根拠にワクチンに有効性があると主張しているのかを確認します。つまり、ワクチン接種のメリットについて確認します。

例として、ファイザー社のワクチンを取り上げてみます。厚労省の見解は下記です。

 ワクチンを受けた人が受けていない人よりも、新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ないということが分かっています。(発症予防効果は約95%と報告されています。)
出典:「ファイザー社の新型コロナワクチンについて」(厚生労働省)

さらに詳しい解説は以下です。

海外6カ国(米国、ドイツ、トルコ、ブラジル、アルゼンチン、南アフリカ)において実施されました。ワクチンを接種する人とプラセボ(生理食塩水)を接種する人に分け、約3週間の間隔で2回接種した時、新型コロナウイルス感染症の発症がどの程度抑制されるか比較されました。なお、発症の確認に当たっては、発熱や咳、息切れ等、感染が疑われる症状が1つ以上あり、PCR等の核酸増幅検査で陽性となった人を、新型コロナウイルス感染症が発症した人と定義されました。 約4万人の被験者を対象に、2回目の接種後7日以降の発症の有無が比較されました。その結果、過去に新型コロナウイルスの感染歴がない場合で95.0%のワクチン有効率が確認され、感染歴の有無を問わない場合でも94.6%のワクチン有効率が確認されました。
出典:「ファイザー社の新型コロナワクチンについて」(厚生労働省)

(元論文は、「Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine」というもの)

ここで、「95.0%のワクチン有効率」と記されていますが、これは相対リスク減少率(発症率がどの程度減少したか)のことです。

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出典:「ファイザー社の新型コロナワクチンについて」(厚生労働省)

厚労省が示す表を見ると、ワクチン接種者18198人のうち8人が発症、ワクチン非接種者のうち162人が発症しています。
すなわち、ワクチン接種者が発症した割合は0.044%で、ワクチン非接種者が発症した割合は0.884%です。

したがって、ワクチンによって発症率が0.884%から0.044%減少(発症率が約95%減少)した、ということです。これを相対リスク減少率と言います。

しかし、絶対リスク減少率(どれだけ多くの人を発症から予防したか)は、0.884%-0.044%=0.84%です。つまり、ワクチン接種者の0.84%が発症を予防できたということです。

まとめると、厚労省が示した論文ではワクチンの相対リスク減少率(発症率の減少)は95%、ワクチンの絶対リスク減少率(発症予防できた割合)は0.84%です。

讀賣新聞は、そのことについて言及しています。

ワクチンを打った人のうち、約0.8%の人がワクチンの恩恵を受けたことになります。残りの99.2%の人は、ワクチンを打とうが打つまいが、発症しない人はしないし(こちらが大部分)、発症する人はするのです。
出典:「コロナワクチン「有効性」95%って、どういう意味?」讀賣新聞オンライン

しかし、この記事の結論は、「感染者をなるべく減らすために打て」だそうです。


新型コロナウイルスの危険性

令和3年8月25日に厚労省が発表した「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(速報値)」を参考にして、厚労省が示す新型コロナの死亡率および重症者割合などを確認します。

(1)死亡率

死亡率

30代以下は0.0%です(あとで詳しく計算します)。


(2)重症者割合

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30代以下は0.0%です。


(3)陽性者数と死亡数

死亡数

ここで、40代以下のより詳しい死亡率を計算しました。
10歳未満の死亡率⋯0%
10代の死亡率⋯0%
20代の死亡率⋯0.004%
30代の死亡率⋯0.02%
40代の死亡率⋯0.066%

(4)年齢階級別死亡数

年齢別死亡

年齢階級別死亡数では、圧倒的に80代以上(平均寿命付近)の死亡数が多いようです。
東洋経済オンラインは、札幌市においてコロナ死亡者の4割が寝たきりであったということを示していましたが、この表を見る限りそれも頷けるでしょう。


イスラエルの事例

人口の8割ほどが2回ワクチン接種を行ったイスラエルではどうなったのでしょうか。

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イスラエルでは、過去最高の感染爆発が起こりました。そのため、3回目の接種を進めています。

そして、これを取り上げたNew York Timesの記事「Israel, Once the Model for Beating Covid, Faces New Surge of Infections」によると以下のように言われています。

The vaccine may be less effective at preventing infection with the highly contagious Delta variant, now the primary version of the virus in Israel.〔⋯〕The vaccine is still believed to help prevent severe illness in those who do become infected, though some Israeli data suggests the possibility of an increased risk of severe disease among those who received early vaccinations.〔⋯〕And among the fully inoculated, Israeli scientists have found growing evidence of waning immunity, particularly among the older population who were vaccinated first.
出典:New York Times「Israel, Once the Model for Beating Covid, Faces New Surge of Infections

簡単にまとめると、
・感染力の高いデルタ株に対してワクチンの有効性は低いだろう
・早期にワクチン接種を完了した人々の重症化リスクが高まっている可能性が指摘されている
・早期にワクチンを接種した高齢者の間で、免疫力が低下したというエビデンスが集まっている
ということだそうです。

ウイルスが変異するのは当たり前の話で、これからも新型コロナウイルスは変化し続けるでしょう。そうなった場合、イスラエルの事例のようにワクチン接種を行ったとしても感染が拡大するという可能性が高いと思われます。


新型コロナワクチンの副反応

厚労省の「新型コロナワクチンの副反応疑い報告について」よると、ワクチン接種後の死亡数はファイザー社製で991人、モデルナ社製で11人と言われています(令和3年8月25日)。

しかし、下記の記事によると、ワクチン接種が始まった4月から超過死亡が異常に増加しているといいます。さらに、新型コロナウイルスによる死亡、医療崩壊による死亡、自殺などの要因を考慮しても依然として高い超過死亡数が示されています。

また、日本経済新聞によると、ファイザー社製ワクチン2回目接種後の発熱が2割、モデルナ社製で6割であると報道されています。

つまり、ファイザー社製ワクチンを例にとって考えると、発症を防げる割合が0.84%なのに対し、副作用で発熱する割合が20%にもなります。
予防のために体調を崩すというのは本末転倒でしょう。


ワクチンの効果の持続性について

世界五大医学誌ランセットに掲載された論文「Spike-antibody waning after second dose of BNT162b2 or ChAdOx1」によると、ワクチンによる抗体は70日で半分以下に減少します。

For BNT162b2, S-antibody levels reduced from a median of 7506 U/mL (IQR 4925–11 950) at 21–41 days, to 3320 U/mL (1566–4433) at 70 or more days. For ChAdOx1, S-antibody levels reduced from a median of 1201 U/mL (IQR 609–1865) at 0–20 days to 190 U/mL (67–644) at 70 or more days.
出典:THE LANCET "Spike-antibody waning after second dose of BNT162b2 or ChAdOx1"

和訳:ファイザー社製ワクチンにおけるスパイクタンパク抗体は、中央値7506U/ml(2回目接種後21日‐41日)から3320U/ml(2回目接種後70日以降)までで低下した。アストラゼネカ社製では、1201U/ml(2回目接種後0‐20日)から190U/ml(接種後70日以降)まで低下した。

ここで「U/ml」は「Units per mL」を指しており、血液サンプル1mlあたりのスパイクタンパク抗体の個数を示しています。
以上を踏まえると、新型コロナワクチンによる抗体が減少するスピードはかなり早いと言えるでしょう。

そのため、3回目の接種が日本でも開始されます。

この「コロナ騒動」が続けば、4回目、5回目を打つこともありえる話です。

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