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花かけ二章完結!!

こんにちは、冬原水稀です。

『花とかけはし鶯』第二章が完結しました!!

やったーー!! わーいわーい……ワーイワーイ……(デジャヴ)
というわけで一章完結時と同様に今回も綴ります!! 振り返りの記事です!!
一章完結時の記事はこちら↓

今回も一話ずつ、振り返っていきますよ~!!


1.『花とかけはし鶯』&二章概要

まず『花とかけはし鶯』とは何ぞや?
冬原水稀の現在のメイン創作であり、連載中の現代ファンタジー長編です。

もう二章の振り返りになりますので、あらすじ等は省略しますね。
「花かけはミリしらなので、あらすじからちゃんと知りたい!!」という方は、一章の振り返りや、下記の紹介ツイートをご覧ください。


花かけ二章は全体的にどんな意味があったか?
一章で私は「花かけは全四章予定、各々が起承転結を司っている」というお話をしました。というわけで簡単に言えば、二章は「承」です。

従来の花かけの色を継続しつつ、新たな登場人物・一味違う展開を用意することで、一章とはまた違う物語になっていたのではないかな~と思いますね。
実際、二章を追っていた方からは「何か濃い人来た」「うわあああああってなりながら読んだ」等々、感想をいただきました(笑)

では、細かく1話ずつ見ていきましょう。
重大なネタバレは(多分)ありませんので、未読の方もどうぞ!!


2.二章振り返り

~「記憶とスナップ写真」~

それでは行ってみましょう!
まずは第五話「記憶とスナップ写真」編

「『あるカメラ』を使って、写真を撮ってきて欲しいんだ。場所は、どこでもいい。問題はカメラの方でな……私が昔、持っていたカメラを探し出して欲しいんだよ」

第五話「記憶とスナップ写真」より

今回の依頼は写真館のおじいさんから。
昔持っていたカメラを探し出した上で、そのカメラで写真を撮ってほしいと依頼されます。カメラ探しをしに公園へ向かうと、さらに「写真を撮ってほしい」と頼まれることに……。

テーマは「被写体の想い」です。
今まで朝香──「撮る側」を描いてきた花かけですが、この5話では「撮られる側」を書いてみました。被写体が人物である場合、写る人に大切なことは何か……というテーマです。
二章最初の話ということもあり、話としては1話のように少々ライトなタッチにしました。
この話に出てきたノウと凛の今後を応援してくれた方も多くて嬉しかったですね!!

そして依頼のメインはおじいさん。1話からずっと登場し、メインキャラを見守ってくれていた人物です。二章全体で深堀りできたのではないかな、と。

……また5話の最後で読者をざわつかせた新キャラが出てきましたね!!!!


~「空白とモノクロ写真」~

「待て待て待て自分で言う!! ……私は早乙女大地!! 細波朝香のライバルと言ったところか!」
「ライバル(自称)よ、気にしないでね」
「あ、はい」
「灯!!!!」

第六話「空白とモノクロ写真」より

ユウたちは朝香の「ライバル」を名乗る霊能探偵・早乙女大地(さおとめだいち)と、その相棒である狐・灯(トモシ)に出会う。
彼に押されるがまま、霊能探偵としての仕事に同行することに。しかしそこには何か、早乙女の意図があるようで……?

出てきました!!!! さおち!!!!(※ニックネーム)
いや~~この男がですね、今まで花かけにはいなかったタイプですよね! 何か濃い人来た、と色んな方から言われました笑
けれどああ見えて、色々考えているキャラなのですよね……ああ見えて……
そしてそのお目付け役のような女性・灯。彼らコンビも、ユウ一行と違って私は気に入っています。
5話にて満を持して登場したカメラの付喪神・レンを含めた3人が、二章の主な新キャラでした。

今回のテーマは、「失われた記憶」でした。
4話にて「記憶を取り戻したい」と思ったユウ。しかしここに来て、その思いに疑問を呈するような、不安を煽るような展開を持ってきてみました。「写真」というよりは「想い」のテーマが色濃い話でしたね。
この6話で抱いた不安は、二章を通じてユウに付きまとうことになります。
「失われた記憶」、そこには何があるのか? 想いだけの残る虚しさが描けていたらな、と。
さおちの仕事シーンでは、アクション面も強い回となりました。 


~「後悔と幻灯写真」~

 ──むかし、むかし。
 ひとりの、若い村娘がおりました。村娘はたいそう愛らしく、その上やさしく、また働き者で、村のみんなから可愛がられておりました。
 愛を受けて育った村娘は、もっともっと、愛情にあふれた子に育ちました。
 村娘が、当時の成人年齢に達した頃でしたでしょうか。一人のお貴族様が、村へ訪れになったことがありました──……。

第七話「後悔と幻灯写真」より

テーマは「記憶と歴史の倒錯」

……このお話は、本当に重たかったですね……(苦い顔)

前回の話で、さおちに「とある墓の写真を撮ってきてほしい」と依頼された一行。彼の思惑が分からない中、向かった先の町に残る「龍姫伝説」を知る。
伝説における創作と、歴史の真実。ユウたちが出会った記憶の無いトカゲ・ジンにそれらが絡みつく時、物語は思わぬ展開を迎え……。

字数的にも展開的にも、花かけにしてはカロリーが高かったと思います。とにもかくにも、「記憶を取り戻すことは、本当に良いことなのか?」を問わせたかったお話でした。
私も気合を入れて書いた分、とても辛かったです。悲鳴を上げながら書いていました。思い出しても悲鳴が出ます、ヒィ……。
本編の節々に神話を差し込む、という構成にも挑戦した回でした。順序立てるのが大変でしたね。
そしてこの7話では、ついに明の”あの姿”が解禁されました!!


~「覚悟とセピア写真」~

 夏、という季節は鮮烈だ。
 色も香りもイベントも、何もかも。けれども。だからだろうか。ふと襲ってくる憂鬱に対しては淡白だ。ひどく沈む時、落ち込んだ時。無神経な太陽は、それすらをも光で照らし、また背後に影を伸ばしていく。
 故意としか思えない鮮やかさは、心だけ置いていく。
 蝉の音だけ、空白にシミを作っていく。

第八話「覚悟とセピア写真」より

悲しい終わりを迎えた7話。そのことにユウは胸を痛めていた。
明の元気も無くうだつの上がらない中、朝香は「出かけてくる」と言って写真館を出てしまった。
一方ユウは早乙女に連れ出され、彼の真意を知る。そして、様々な人の”想い”も知ることになり……。

今回のテーマは「記憶に対する覚悟・想い」です。
改めて思いますが、二章のテーマは写真<想いであったことが多かったですね。この話では、ユウが二章全体で抱えてきた「記憶を取り戻すこと」に対する不安について、ついにアンサーが出されます。
そして5話にて依頼されたおじいさんの件も解決、です。
時を超えても通じ合わない想い、時を超えて通じる想い。この双方を描きたかったお話でした。
そして花かけですのでね!! 最後は温かい終わりに出来ていたらな、と作者は思っています。


3.これからの「花かけ」

さてこれからの花かけは? チラッとお話しします。

その1。あのキャラが……!?

次の三章は、起承転結の「転」。つまりそう。急展開が訪れるわけです……!!
というわけであのキャラが!! あのキャラがああなって大変なことになります!!!!(ネタバレ防止)
あのキャラが大変なことになり、あのキャラはそのために奔走し、あのキャラが少しずつ変化の兆しを見せ始めるんですね……あまりにも抽象的な告知ですが笑

徐々にキャラクターの成長が見られるお話になる予定です。
ぜひぜひ楽しみにしていてくださいね。


その2。もっと短編を書きたい!!

これは告知というより希望ですが。
もう少し花かけのSSを書きたいんですよね~!! ライトに読めるやつ……!! いつも「写真」「想い」といったテーマを絡ませているのですが、たまにはそういうの無関係に書いてもいいのでは? と考えています。
絵の創作は時々行っているのですが、SSももう少し生み出したいですね。

ちなみに一章の時に「やりたい」と言っていた本作り。こちらは実現しました!!!!

いや~~~感動でしたね……!!
二章も「2巻」として、またどこかで頒布出来たらと思います!


以上、長々としましたが二章の振り返りでした。
まだまだ展開していく花かけ、今からでも遅くないです! ぜひ一度触れていただけたらとても嬉しいです。
最後に、本編リンクを載せて終わりにしますね。

ノベルアップ+で読む

カクヨムで読む

ありがとうございました🌼🕊


冬原水稀

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