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個人的伊坂作品best3~『伊坂幸太郎』を語る、後編~:談話室#20日目

こんにちは、冬原水稀です。

『1日に1つずつ、好きなものを語る』月間、3日目です!

そして本日は、昨日の記事の続きになります。

前編はこちらから。
後編では『作品編』として、好きな作品を紹介していきます!!


それでは行ってみましょう!

勝手に伊坂作品best3です!!

*個人的伊坂作品best3

第1位『チルドレン』

2007年に講談社より文庫版が発行された『チルドレン』が第1位!

前編の記事でもちらっと紹介しました。
そう、私にとって一番思い入れの深い作品なのです。

しかし1位なのは思い出があるから、だけではありません。もちろん面白さも抜群。

活字離れのあなたに効く、小説の喜び

講談社『チルドレン』紹介ページより

この紹介通り、「小説の喜び」……「濃い読書体験」が出来るのです。

主人公はマイペースで突拍子のない行動を取る男・陣内。そんな彼を中心に巻き起こる”奇跡”の物語。
5つの短編が収録されていますが、形としては連作短編です。5つの物語が繋がった瞬間に押し寄せる感動といったら…………!!!!(震)

私が友人へ伊坂作品を紹介する時にも、一番最初に貸す作品です。
読みやすいし入りやすい。入り口としてもバッチリな作品だと思います。


第2位『ラッシュライフ』

2位は2005年、新潮社より『ラッシュライフ』

これもねぇほんと、凄い……(語彙力)

私が伊坂さんの作品でド肝を抜かれた作品です。
伊坂さんをよく読むようになって最初の方に読んだのですが、未だにずっと好きな作品です。

複雑なストーリー構成。巧みに置かれた時系列。各々の人間がなした行動によって起こる連鎖。
話の整理をするのに頭を使うので(私はそうでした)、難解に感じる方もいると思いますが、最後まで読めば爽快感が訪れる……はず!!

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

新潮社『ラッシュライフ』あらすじページより

このあらすじに出てきた「泥棒」。
これが、前編でもご紹介した黒澤です!!
「前編記事で黒澤が気になったけど、どこにいるか分からないしどこから入れば良いか……」という方は、ラッシュライフから入ってみるのもいいかもしれません!!


第3位『魔王』

3位は2008年に文庫版発売、『魔王』です。

これは何と言いますか……ものすごく考えさせられる、深い作品です。そして少し、恐ろしくなります。
読み終わった瞬間、私は震えました。何だか、物語が現実とリンクするような感覚がしたのです。

主人公は弟と暮らす会社員、安藤。彼はある日、自分に身についた小さな小さな”能力”に気が付く。
能力を携えて彼が起こした行動、その末路とは──……。

読んでいる中で湧き上がる謎。それが、
タイトルの「魔王」とは何者なのか?
「魔王」とは、結局一体何を指しているのか?

シューベルトの「魔王」が謎に包まれたまま終わりを迎えるように、この作品も形容しがたい重苦しさを胸に残して結末を迎えます。

ぜひ、あなたの目で確かめてください。


というわけで、後編は「作品編」と称したbest3でした!

他にも紹介したい小説はまだまだあります。本当は「笑いたいとき」「感動したいとき」等々、目的に応じた紹介もしてみたかったのですが、今日はこの辺で。
もしも「こんな感じの話、伊坂作品にありますか!?」と気になる方がいれば聞いてくださいね。

そしてそして、読者層も多い伊坂ワールド。
皆さんの好きな伊坂作品も、ぜひ教えてくださったら嬉しいです!

では2日間に渡り、ありがとうございました。
ではまた明日◓


冬原水稀(💬Twitter

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