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【介護・福祉】ヤングケアラーの現実…将来世代の隠れた課題とは。孤立しないまちに向けて

夜でもヒルタです。私は、「しあわせな+1時間を 岡崎市」をキーメッセージに、岡崎市を「子育て・福祉・産業・まちづくり」において「日本全国のモデルになるまち」目指して活動しています。

家族との時間・学び直し・まちづくり活動・趣味や休息等……つまり、自分自身が本当にやりたいことができる時間が、「しあわせ」につながると信じています。20年、30年先の岡崎市の未来をともにつくる。

私、ひるた浩一郎は、「自分がやりたいこと」に時間が使えることがしあわせだと考えています。介護福祉といった分野において、ヤングケアラーが介護福祉を"やらざるを得ない"状況になっている現実もあり、ヤングケアラーである将来世代がしっかりと勉強・学業に専念できる環境が重要だと考えています。


◯ 北海道庁が『ヤングケアラー ハンドブック』策定

北海道庁がヤングケアラーハンドブックを策定しました。小学生版と中学生版とに分かれており、読みやすい内容を提示してくれています。

ハンドブックが将来世代に届くことで「誰かに相談してもいいんだ」とひとりで悩むのではなく、「たすけて」と言ってもいいんだと知ることができる。

▼小学生向けハンドブックはこちら
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kms/171271.html

▼中高生向けハンドブックはこちらhttps://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kms/171272.html

北海道 ヤングケアラーハンドブック小学生版
北海道 ヤングケアラーハンドブック中学生版

まさに、次の言葉にすべてがつまっている。

だいじょうぶ。
声を出せる場が、ちゃんとあります。

北海道 ヤングケアラーハンドブック

◯ ヤングケアラーを理解する

こども家庭庁でも特設サイトが公開されています。
そもそも「ヤングケアラー」ってどういうことかをこども家庭庁のウェブサイトから引用すると、、、

「ヤングケアラー」とは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っているこどものこと。責任や負担の重さにより、学業や友人関係などに影響が出てしまうことがあります。

こども家庭庁

NHK等でもとりあげられており、大きな社会課題の一つです。リアルな声、リアルな課題を感じることができるため、以下、テキストでも動画でもご覧いただくことをおすすめします。

NHKクローズアップ現代「ヤングケアラー いま大人がすべきこと」

NHKの公式動画はコチラ『[クロ現+] “孤立するヤングケアラー” 支援に何が必要か | NHK

◯ 「孤立」しない仕組みと支援の重要性

「高齢者が多いから」「障がいがあるから」ヤングケアラーが課題になっているわけではありません。

ヤングケアラーの課題は「孤立」して、自分だけで悩んでしまうことです。

『かわいそう』とか、そういうんじゃないんだけどな」というのが、まさにだとも感じます。

「かわいそうだね」と憐れむことではありません。ヤングケアラー自身が「だ、大丈夫…」と言うなかでも、あえて、踏み込んだ「おせっかい」だと思われても関わっていくことやつながりをつくっていくことが必要です。

自治体だけではなく、NPO法人や地域包括ケア等との連携をしながらセクショナリズム……縦割りではなく連携・共創した取り組みをしなければ支援の手が届かない。

例えば、ケースワーカーさんが高齢者福祉をしているなかで、その家庭状況が明らかにヤングケアラーだとわかったならば、組織や部署の壁を超えて情報共有し、おせっかい的にでも支援やつながりを提供していく

何かしらの支援策で気づいたら、あの手この手を想像しながら、取り組む。こうした大胆さも今後は必要だと感じます。

◯ ソーシャルインクルージョンに向けて

「ヤングケアラー」や「8050問題」をはじめ、様々な「こまった」があるなかで「ともに生きていこう」といった価値観が「ソーシャルインクルージョン」です。

ソーシャルインクルージョンとは、社会的に弱い立場にある人々も誰一人取り残さず、すべての人が地域社会に参加し、共に生きていくという理念。

済生会が、日本の未来につないでいきたい「新しい価値観」です。

ソーシャルインクルージョンを考えるWeメディア

国立市(東京都)の取り組み

ソーシャルインクルージョンに積極的に取り組んでいる自治体が国立市(東京都)です。国立市長の永見理夫さんのインタビュー記事がこちら。

ソーシャルインクルージョンは、医療・介護・福祉といった分野だけではない、ということがよくわかります。

◯ 「たすけて」と言えるまちへ

ヤングケアラーやソーシャルインクルージョンといった取り組みにおいても「社会とのつながり」があること、『孤立しないこと』がとても重要であるとわかってきました。

「たすけて」と言い合えるまちに向けて、お互いがそれぞれの得意なことを共有しあえる。助けられる支援策や窓口を共有できる。こうした風土や空気感をつくれるかどうか。

施策としては、北海道庁のようなハンドブックを作成する、国立市のように条例制定をすることやイベントをはじめ広報PRでの周知活動が一歩目かもしれません。市民の人たちのつながりやコミュニティをつくっていくことも支援策以上に大事だとも感じます。

こちらのnoteにも書かれていますが、『となりのトトロ』でもサツキとメイにはおばあちゃんや支えてくれる大人がたくさんいたんです。

隣近所の方々とのコミュニティで、ちょっとした違和感に気づける。その違和感を放置せず、共有できる。そして、孤立しないようにつながる仕組み。

ヤングケアラーだけではなく、子育てにも同じことが言えます。

「孤育て」にならないようにする。独りで悩まずに、独りで抱え込まずに、誰かに共有できる。「たすけて」と言ってもいいんだと誰もが感じられるまちへ。

「孤立しない」ためには自治体だけ、支援団体だけが制度をつくってがんばるのではなく、自治体、企業、NPOや市民一人ひとりとも連携・共創が必要になってきます。

さぁ、共創だ!

◯ 【岡崎市政への挑戦】ひるた浩一郎が岡崎市の新しい若きリーダーへ、意向表明の記者会見を実施(2023年10月6日)

岡崎市の新しい若きリーダーとして、岡崎市政へ挑戦します。

岡崎市の未来をともにつくっていきましょう!

記者会見の動画や想いをまとめています。ぜひ、ご覧いただき、あなたの声を聴かせてください。


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