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錯乱人生、いま咲き誇れ!

そよ風に 桜 空舞い 春爛漫 私の青は いづこ散りけり こんにちは、昼杉です。 散るもなにも咲いてすらいないっつってね。 というかそもそも木植えたっけ?砂漠にすらオアシスがあるというのに私の心は地平線まで砂嵐。誰も住めない夜の荒野のお月様にも"望みの湖"ってのがあるらしい。 ところでみんな、花見しました?このまえ桜の名所に行ってきたのよ。正確にはその脇道を登って虫探し、なんだけど。いやぁ~ものすごい盛りあがってたね。家族連れやら友達団体やらがもうドンチャン騒ぎ。 満開な

土下座してると思ったら虫撮ってる人。

なんだっけ、あの、黒くてモフくてポンポコしてるやつ。全体的に丸っこくて、脚が短くて、よくうどん屋さんの前に立たされてるやつ。そう、タヌキ。 突然ですが、みなさんはタヌキと間違われたことはありますか。 ボクはあります。 こんにちは、昼杉です。 老夫婦にね、言われたの。「あ、タヌキかと思った」って。山沿いの水路に入って虫を撮っていたときだね。背中だけ見えたんだと思う。 あれ、太った? 前は痩せてたよね。 ランニングしてるんじゃなかったっけ? もういい、たくさんだ。久々に

ハリガネムシって知ってる?

日差しが突き刺すある夏の日のことである。 私はY氏とともに某河川へと訪れていた。 結論から伝えよう。 これは川で遊び、ハリガネムシに操られたカマキリを目撃するまでの 壮絶な一日を綴ったものである。 ・・・ 熱気と陰気が立ち込める自室の隅。 吐き捨てられたガムのように、 窓の冊子にへばりつく私の姿がそこにはあった。 冊子って冷たくて気持ちがいいなと、夏のカケラを感じていると スマホが鳴った。 「昼杉さん、川に泳ぎにいきませんか。」 8月27日。私の夏がはじまった。

はじまりの虫撮り -さらば寝正月2023-

へい、らっしゃーい。奥のカウンター、どうぞー! はいはい奥の席ね。あ、向かいから人が。避けないとね。右にそそくさ。 おっと、あなたも同じ方向に避けますか。じゃあ逆に。 おっとっと、気が合いますね。 すみませんと笑いながら譲り合うこと3回。 鏡でした。 振り返ると、カウンター席から怪訝な顔で見つめてくるご夫婦。 「わざとですー!」とか言ってみたけど、そのままの引きつった顔で 目の前のラーメンに視線を戻され、結局ぼくの席はその隣。 お互い地獄の時間を過ごしました。そんな年末。

ぼくとディズニーに行くのはなんか違うらしい。

「おっしゃ!今度の休みにディズニーでも行くか!」 同僚「昼杉くんとディズニー行くのはなんか違う。」 「……。」 雨が降りそそぎ、土が肥え 木々が生い茂り、そよ風に花が踊る。 街を彩る子供たちの笑い声。 美しさと幸せに溢れた素晴らしい世界。 もうすぐクリスマスですね。 こんにちは、昼杉です。 コロナになりました。 ついにきたね。 症状とか経緯とか色々書きたい! もうなんも楽しいことないから不幸自慢したい!!! いやね、敢えて言うのも恥ずかしいですよ。 え、今さら!?って

持ち帰ろう!昆虫トラップ

「罠 失敗」で検索してみた。 投資の罠。ITシステムの罠。 物件探しの落とし穴。確実に失敗する新規事業。 なんとなく身構えるワードの数々。 他にもあります。 女性の笑顔に潜む罠。リボ払いの真実。 鼠捕り。今なら0円~! 思い当たる節はあるでしょうか。 人類の歴史は罠と共にあったといっても過言ではありません。 そんな長い歴史のなかで 最も仕掛けられた罠とは何だと思いますか? そう、昆虫トラップです。 夜中、白い布に明かりを照らすライトトラップ! ネットに熟れたバナ

スッと500円出せるところが大人なんだよな

私は目を閉じその場を動けずにいた。 ──葛藤。 鳴り響く機械音。焦げた匂い。 子供の叫びがこだました。 祈りを込めて手を伸ばす。 こんにちは、昼杉です。 私は大人なのでコーヒーはブラックです。 無論、焼肉屋さんに一人で入れるし、ピーマンだって食べられます。 自然な流れで「とりあえず生で」と注文できます。 ときに皆様はこの令和の日常を満喫しているでしょうか。 酒、タバコ、パチンコ、ギャンブル、政界進出。 年齢お財布ともに成熟した大人ならでは嗜みです。 私も先日、極

夜桜の底でうろつく獣の姿を見ただろうか。

月夜の晩。 一般人が夜桜を楽しむ傍らで、虚空を掴むように網を振り回している変人を見たことがあるだろうか。 電灯の下や木の陰、葉裏を覗き込み、地面を這い回る彼らの目には桜など写っていない。 花より団子。否、団子よりも大事なものが彼らの胸を熱くたぎらせる。 春。 ときに皆さまはこの言葉を聞いて何を思い浮かべるだろうか。 桜。団子。 菜の花、フキノトウ、タケノコ。 イチゴ、新玉、花粉。 出会い、そして別れ。 いやいやいや…… やっぱり蛾でしょ!!!!! 春の三大蛾

カルディの試飲コーヒーが美味すぎる

私は大人なのでコーヒーを飲みます。 みなさまは、お気に入りのコーヒーがありますか。 私はあります。とっておきのがありますとも。 香り高く、飲んだそばから喧騒をかき消す。 ホッとするひとときを咲かせる。 おまけに無料。 カルディコーヒーファームで試飲するコーヒーが 世界で一番美味しいコーヒーだとここに断言いたします。 入店と同時に店員さんから差し出される小さめのカップのアレ。 あの甘さが荒んだ心に染み渡るのです。 買ったことはありません。 代わりに他のを買ってるから

虫って裸でもオシャレなのずるくね

オシャレに目覚めました。 といっても、ファッション誌を開いたり店舗巡りをしたり、なんて大層なことはしていなくて、ちょっと気にするようになったくらいです。 このシャツとパンツは合うのか、と悩む時間が増えたのは成長の証かもしれません。 いやぁ、今まで拘りが無さすぎたんです。 母が見繕ってくれていたあの頃から何も変わっていません。 いま思えばママさんコーデの延長線で社会と戦っていたんだと思いますよ。 そしてオシャレに目覚めた私は、今まで風景の一部と認識していたブランド店やアパ

冬のなくしもの

大昔に買って使わずに行方不明になってしまった 100均のスマホ用マクロレンズが発見されました。 久々に使ってみたのですが良い感じです! 以来どこへ行くにもとりあえずカバンに忍ばせています。 作例が貯まったら紹介しますね。 こんにちは、昼杉です。 「なくしもの」といえばこんな話を。 ・・・ むかし、むかし…… 12月。 虫が皆無な季節、虫に飢えた時節。 ある男は外出中に小さな蛾と出会いました。 「おやおや、虫がこんなところに」 男はにっこりと笑いカバンを漁りま

いつだって風呂は冷めてる

最近つくづく思うのですが、僕って人気がない、というか人望がない。 旧友と会うことになり、こちとら普段から秘境の仙人か、ってくらい人と繋がりがないもので、はりきって朝4時に飛び起き、始発にスライディング、目的地めがけて一直線。 「朝8時に集合な!」 もう遠足前の小学生みたいなテンションで連絡したわけですよ。 すぐに着信。こころなしかスマホのバイブがいつもより跳ねてる。 『休みだから12時に起きるわ』 12時とな。 そんなこんなで12時。 待ち時間のコーヒーでお腹がたっ