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昇進しないなんて、もったいないよ

友達何人かと遊ぶ時、どこに行こうか、何を食べようか、多かれ少なかれ話し合いが発生する。こういう場面で、私は自分の希望を必ず言うタイプだ。「ここ行ってみたい」「このお店おいしそう」など、自分の意見を言わずにはいられない。

たとえ行きたいところがなかったとしても、誰かが出した提案が微妙だなと思った時は、「混んでそうだからこっちの方がいいんじゃない」など、代替案を携えて自分の希望を伝えた。

だが、あの手この手で希望を伝えても、自分の意見が全く反映されないことも少なくなかった。発言力の強い子の意見が通ったり、なんとなく流れで決まったり。グループで何かを決める時には、こうした妥協は付きものだと思う。だけど、私はその度に納得できなかった。単にわがままなのもあるが、絶対こっちの方が楽しいのに!と思ったし、誰かが不満を飲み込まなきゃいけないことも嫌だった。

学生時代のグループ行動でなぜこんなにモヤモヤしていたのか、意外にも7年間の社会人生活の中で、あっさり答えは見つかった。

社会人には、大きく分けて3つのステップがあると思う。教わる、教える、変えるの3ステップだ。

社会人になりたての頃は、ビジネスマナーから仕事の進め方まで先輩に教えてもらうことばかり。そこから少しづつ仕事を覚えていって、今度は自分が教える立場になる。大事なのはこの先で、教わったことを変えられる立場になるかがどうかが、ステップ2と3の分かれ道になる。

組織風土にもよるけれど、ほとんどの会社はたくさんのルールや決まりごとで溢れている。そして、これらたくさんのルールを守って仕事をすることが求められる。社員の大半はルールを決める立場ではなく、決められたルールの中で働く立場にあるからだ。

だけど、仕事をする中で「なんでこの作業必要なんだっけ?」みたいな謎の仕事や謎のルールに出くわした経験は数えきれない。そんな時、無駄な仕事や謎のルールを撤廃したり、もっと良いやり方で進められたらどんなに楽だろう。

ステップ3の「変える」立場になるというのは、そんな風に自分の快適な仕事環境を整えられる立場になるということだ。この立場は一般的に、「裁量権がある」「意思決定ができる」立場ともいう。仕事が楽しくなるかどうかは、昇進して裁量権のある立場になれるかどうかにかかっていると思う。

仕事で責任を持ちたくない人、昇進したくない人もたくさんいると思う。特に、今の上司が有能で、自分は一切の不満を感じたことがありません!という方は、昇進する必要性なんてサラサラ感じないと思う。

だけど、今の上司は遅かれ早かれ異動や転職でいなくなる。それに、あなたが全く昇進せずに働き続けていたら、年下の尊敬できない後輩が自分の上司になる可能性だってある。そうなったら転職すればいいだけの話だが、転職先でも同じリスクは常に付きまとう。

私も昇進なんて全く興味がなかった。だけど、私がグループ行動に感じていたモヤモヤは、意思決定できない立場にあることが原因だったと気づいたのだ。逆に言えば、自分で意思決定できると、遊びも仕事も楽しくなる。どれくらい稼ぐのか、誰を仲間にするのか、誰かに勝手に決められるより、自分で決めた方が圧倒的に楽しい!

社会人歴7年目なんてまだまだペーペーだけど、これまでのキャリアを振り返ってこれだけは真理だといえる。今の仕事が楽しくない、将来が不安だよってあなた、ガンガン昇進して自分で仕事を変えちゃえば、楽しまない方が難しくなるよ。

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