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大手総合職とは何者か?

これから時期的に採用活動が本格化するであろう大手総合職について、オープンチャットでアンケートを取ってみました!

結果はこちら↓

1位.エリート・勝ち組
2位.優秀な人多い
3位.転職しやすそう
4位.一生安定しそうだから志望
5位.いうて実質営業
(上位のみ)

比較的いいイメージが多いようですね!そういうことであれば僕がぶった切っていきます!
・・・というのは冗談なのですがww、大手企業の総合職はネームバリューもあり福利厚生も手厚い、となるとやはり「プラスのバイアス」はかかりやすいのです。

僕は自分の経験も通して「大手総合職」に対して感じることを、自分なりになるべく中立的に書いていきます。
それは大手企業に内定をもらって、勘違いしたまま入社して欲しくないという願いからなのですが、メリットだけでなくデメリットも遠慮なく書いていきますので、期待と違ってもあまり怒らないでくださいm(__)m


総合職とは何か?

まず総合職の特徴としてよく挙げられるのが、「ジョブローテーション」です。いろんな仕事を経験できます。
いろいろ言うて、「結局営業じゃん(投票5位)」というのは結構その通りで、大部分の人がまずは全国の営業に配属される、というケースが多いですよね。

でも営業にいるのは数年くらいで(もちろんそのまま営業が長い人もいますが)、その後本部や企画やマーケなどいろいろな部署・役割に異動になるわけです。


ジョブローテーションの本質

よく面接をしていると、「ジョブローテーションがあるので好きなことを見つけられ、好きなことが見つかったらあとはその専門性をひたすら磨いていきます」のような志望動機を話してくれる方がいますが、「学生さんにいいように解釈してくれちゃってるなー、、」と思ったりします。


どういうことか?


(もちろん会社によるけど、っていう前提で聞いて欲しいのですが)
多くの会社で、ジョブローテーションは、社員が好きなことを見つけたかどうかとは関係ありません。社員が「この仕事楽しい、ずっとやりたい」と思ったとしても関係なく、次のローテーションがあります。

つまり、

ジョブローテーションって会社サイドの見方からすると、
「なんでもやってくれるよね職」
なんですよね。


昔から文化として会社と従業員の関係性が強い日本では、会社の環境が変わったり新事業をはじめたり旧事業を捨てたりするごとに、欧米のように古い事業の社員を解雇して新たに専門家を雇うのではなく、

なんでもやってくれるよね職の人を配置転換することで

乗り切ってきました。これが日本の総合職の歴史です。


なので、「何でもやるので専門性が身に付かない(11票)」というのは、僕がこれまで見てきた限りかなりの確率で総合職に当てはまります。
(信じられない方は、総合職の方にOB訪問とかで、「あなたは何の専門性がありますか?」「何の専門家ですか?」って聞いてみるといいですね。「コミュニケーションかな」「人間力だよ」みたいなフワッと仕上げの回答をもらえたりすると、「それって専門性なのか???」って思ってみてください。目の前のご本人に言わなくて大丈夫です(笑))

もうちょっとだけ歴史の話をすると、
「何でもやらされて専門性が身に付かない職」が今まで人気職種なわけないじゃないか!エリートがそんなところに行くわけないじゃないか!
と思うかもしれないですが、
実は、昔はそれでよかったんです。

なぜか?
(考えて見てください、しんきんぐたいむ)


会社が一生(定年まで)雇うよ、って約束してたからです。


いわゆる終身雇用ですね。これはすばらしい、当時の企業と社員にとって合理的ないいシステムだったと僕は思っています。つまり、

・なんでもやってね/全国行ってね職(つまり総合職)で採用する。
・会社の状況に合わせて何でもやってもらう。好き嫌いは言うな。
・そのかわりいろんな部署を経験し、しっかり仕事していれば年功序列で出世できる。
・社外で使える専門性などなくても、社内のことには詳しくなるし社内人脈もできる。
・誰よりも会社に忠誠をつくして頑張っている人には、役員になってもらおう。
・市場価値とか転職なんて考えなくていい、会社が一生面倒見るから。


理にかなっていますよね。

なので僕の意見では、

大手総合職は、終身雇用とセットのシステム

だって思っています。

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ところが、
一方のお約束であった「年功序列」のシステムについては、近年トヨタを含む多くの企業で、明確に崩れ始めています。というか、「終身雇用はもうやめです」ってハッキリ言ってますよね。彼らはリップサービスで言っているわけではもちろんなく、これは厳然たる事実です。
日本企業の経営状況や、国際競争、人口減少による国内市場の縮小などを考えると、これはもうしょうがないことです。

もう、あきらめましょう。。終身雇用を会社に期待するのは。

今多くの大企業が、副業解禁や兼業推進などに取り組んでいますが、これは「会社は一生面倒見れるわけではないから、自分で生きれるようにしておいてね」のサインです。


従って、

終身雇用は崩れたけど、専門性が身に付きにくい

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これが、大手総合職の最大のリスクだと僕は思っています。なのでこのことは入社前に是非知っておいて頂きたいですし、大手総合職に行くなら、何かしらこのリスクをヘッジするキャリアの戦略を立てないといけないですね!


長くなったので今日はここまでです。ただ大手総合職をディスっただけみたいになっていますが汗、次回は、

・大手総合職のいい点
・転職しやすい!?しにくい!?

などについて、書いていきたいと思っています~!


ここまでお読みいただきありがとうございました!


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