そんなこともあれば、こんなこともある

吉田兼好の徒然草は、今でも評価されています。この、わかるようで、わからないようなふりをした、結局何を主張しているのかわからない、みたいな文章も、個人的には好きです。近年は小泉構文とか揶揄されるようですが。

情報化が進んだ今、タイパとコスパ、果てはスマホでタイムラスプ機能まで使えるようになり、AIに要約をお願いしたり、最適解を補助してもらえるようになりました。昭和の私にはついていけませんが、現実社会では、三児のサラリーマン母、この変化についていかないと生きていけません。

サラリーマンも死語かな、和製英語かつ、元々は男性会社員を想起する単語だから。だから、ワーキングマザー、略してワーママという単語が日本で旗を振っているのでしょう。私もワーママなのでしょうが、ワーキングファーザー、略してワーファーという単語が存在していないので、男女不平等を想起させて、違和感があるんですよね。

吉田兼好の徒然草の一節に、人間関係に関する考察があります。現代にXでポストすると炎上しそうな文章です。
「友とするに悪き者、七つあり。一つには、高く、やんごとなき人。二つには、若き人。三つには、病なく、身強き人、四つには、酒を好む人。五つには、たけく、勇める兵。六つには、虚言する人。七つには、欲深き人。」

この中で、個人的に共感するのは、病なく、身強き人、ですね。つまり、スーパーマン。元気で活力にみなぎって、高い成果を発揮できる強い人。組織の中では、生産性をあげてくれるし、統制もとれるし最高なんですが、身強き人は、自分が強いからこそ、無茶なことを言い出す可能性もあります。他者の立場に共感しにくいというか。

強さの追求ではなく、柔軟さをもとめていきたいものです。



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