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イギリスをレンタカーでドライブする(その1)

 新型肺炎の蔓延で海外旅行もままならない中、「何が『イギリスでドライブ』だ」という気もしないではないが、いずれこの新型肺炎も収まれば自由に旅行ができるときが来ると思うので、そのときに備えてメモとして残しておく。
 なお、筆者がイギリスでドライブしたのは2018年のことなので、その時点での情報であることには留意して欲しい。

1.イギリスでドライブするメリット

 ・ 何と言っても日本と同じ左側通行、右ハンドル。海外でのドライブとしては最もハードルが低い部類になる。
 ・ 道路事情が良い。ロンドン市内に入らなければほぼ渋滞もない。
 ・ 運転マナーも私見だけど、日本より良好。たまに高速道路で出てくるやたら速いスポーツカーと争うようなことをしなければ、むしろ日本よりも快適かも。
 ・ 高速道路がほぼ無料。(実際には中部マンチェスター近辺に一部有料区間あり。)
 ・ (当たり前だが)日本ではお目にかかれないような美しく長閑な風景がそこここで見られて、ドライブが楽しい。
 ・ イギリス各地にある古城やNational Park、気になる街などに自由に立ち寄ることができる。ガイドブックにある観光地も良いのだけど、途中で気になるところにふらりと立ち寄れるのは公共交通機関では中々難しい。
 ・ 自由な旅ができる。車だから行きたいところに行きたいときに行き、泊まりたいところに泊まれば良い。イギリスは国中にB&Bがあって、車でふらっと泊まりたい街で泊まって、観光客の来ないような街のパブで夕食を採ったりするのも楽しい。

 …てな感じだろうか。
 一言で言えば、「乗っていて楽しい」のである。

 ただ、勿論デメリットもないわけではない。

2.イギリスでドライブするデメリット

 ・ 鉄道に乗れない。イギリスは鉄道大国でもあって、日立が製造したClass800やロンドンから西の端ペンザンスまで走る夜行列車、ナイト・リヴィエラなど魅力的な列車が走っており、これに乗れないのは正直勿体ない。ただ、イギリス国内あちこちにある保存鉄道などはむしろ車でアクセスすることが前提になっていることも多いようであり、こちらは存分に「乗り鉄」が楽しめる。
 ・ 外国なので事故が不安。当然、保険は Full Insurance として掛けられる保険は掛けるのだけど、それでも事故が起きたら不安だ。事故が発生したら警官に英語で状況説明を行わなければならない。事故は起こさないに越した頃はないが、万一の場合に備えて頭の中で十分にシミュレーションしておくことが望ましい。
 ・ ガソリン代とFull Insuranceの場合のレンタカー代が日本より心持ち高い気がする。ただ、高速道路が無料であることを考えるとトータルコストはそんなに高くはならない。
 ・ マニュアル車が多い。日本人的に顕著なデメリットはここかも知れない。レンタカー、特に安い車の多くがマニュアル車となる。オートマの車もあるにはあるのだが、恐らくは高級車という位置づけになり、倍というと大げさだが、オートマでなければならないとなるとかなりのコストアップになる。ただ、異国ということもあるので日本でマニュアルに慣れてないのであれば、多少コストアップになってもオートマ車を推奨する。筆者は若かりし頃にマニュアル車に乗っていたこともあるので、イギリスでもマニュアルに乗っている。
 ・ レンタカー屋がうざい(笑)。大抵の日本人は空港のレンタカー屋で手続をすることになると思うが、この係員がほぼ例外なくどいつもこいつも営業熱心。高額な追加保険を提案してきたり、1日10ポンドという高額なナビゲーションを売り込んできたり。恐らく、窓口で単価アップすると係員の評価になるのだと思う。保険はがっちり入っておく必要があるが、何でもかんでも言われるままに入れば良いというものではない。何度でも聞き直して納得いくオプションに留めるのが良い。特にヒースローのHertzは悪名高い(今もそうかはわからないが)ので注意されたい。

 こちらは、「いくら日本とルールが似ていても外国は外国、気をつけるところは気をつけよう」と言うことに尽きる。

(その2に続く)


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