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編集者として仕事をするうえで考えていること

編集者として仕事をするうえで、大前提となる2つの精神論というか考え方があると思っています。おじさんが精神論を語りだすと面倒なことになるので、あまり言わないようにはしているのですが、この2つは若い頃からずっと思っていることなので、ちょっと紹介させてください。

これでいいと思わない

まさに精神論という感じですが、コンテンツを作っていて「これでいい」と思わないこと。「これでいい」と思っているときは、何かしらモヤモヤが残っているはずです。そのモヤモヤを残したら、読者もモヤモヤを感じてしまうかもしれません。コンテンツは誰かを幸せにするために作っているので、「絶対にモヤモヤを解消する!」という精神で編集に取り組みたいところです。モヤモヤを残したままだと誰も幸せになりませんよね。

もしかしたら、そのモヤモヤを放置したままでも、コンテンツは検索結果の上位に表示されるかもしれません。でも、僕としては、読者1人でもモヤッとしてしまったら負けだなと思っています。

もちろん、すべてが完璧にいくわけではないので、「完璧なコンテンツができた!」と思っても、モヤッとする読者もいるでしょう。なので、僕にとってコンテンツ制作は負け戦になることが多いのですが(そうでないこともあるのでそれはまた別の機会に)、最初から「完璧なコンテンツなんて無理」と思うよりも、「これでいい」と思わないほうが、いいコンテンツができる可能性は高いと思っています。

言い方を変えると、ちょっとでもいいコンテンツを作りたいよね、ってことですね。

書いてあることはすべて嘘だと思う

ライターさんが書いた原稿でも、自分自身が書いた原稿でも、そこに書いてあることはすべて嘘だと思うことが大切です。もちろん、すべて嘘だということはありませんが、すべて嘘だと思わないと見逃してしまう間違いもあります。

自分が正しいと思っていた情報も実は間違いだったというのもよくあること。知っていることでも、調べて裏をとらないと不安で仕方なくなるんですよね。

そして、1つめの「これでいいと思わない」も関連してくるんですが、調べるのを面倒だと思わないこと。「この情報は正しいから調べなくてもいいか」と思っていると、たいてい間違ってます。不思議なことに。

僕も誤字脱字や情報の間違いなどをさんざんやってきていて(さんざん謝ってます)、その怖さを十分理解しています。先輩が致命的な間違いを見逃してしまって、すべて書籍を回収したなんてのも見ているので…。

しかし、さんざんチェックして「完璧!」という状態で校了したのに、書籍になってパラパラめくっただけで間違いを見つけてしまうのって、なんなんでしょうね。紙の編集者なら一度はそんな経験あるのでは。

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BtoBのSEOコンテンツを作っていると特に、検索上位がどうとか、ターゲットがどうとかいう話になります。それはそれでコンテンツを作るときには大切なんですが、精神面での大前提がないとなかなかうまくいかないことが多いような気がします。

精神論なので「気がします」にとどめますが、僕自身はこの2つを大前提として編集の仕事をしたいなと常々思っているのです。

ということで、僕が所属しているナイル株式会社では、編集者を募集しています。弊社での編集業務の内容や働き方などについて質問があるようでしたら、僕のXアカウントにDMをいただければ回答します。ナイル株式会社の編集業務に興味のある方は、下記リンクをご覧ください。


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