意外と理解されていない編集者の仕事内容
どんな仕事をしているのか聞かれて、「編集者」と答えても、そこから話が広がらないことが多いような気がします。クリエイティブな仕事に関わっている人であれば、なんとなくわかってくれるのですが、そうでない仕事をしている人には、編集という仕事は何をやっているのかわからないようです。
でも、編集の仕事は意外と身近で、実は誰でもやっていることなのです。ちょっと簡単に説明してみたいと思います。
コンテンツを作るためにとにかくなんでもやる仕事
編集を一言で表すと、「コンテンツを作るためにとにかくなんでもやる仕事」です。コンテンツとは、動画でもテキストでも、紙でもWebでも、何らかの形で整理された情報という感じでしょうか。編集者はその制作過程の業務すべてに関わります。例えば、Webコンテンツで具体的に編集者が関わる業務は下記のとおり。
企画会議
関係者との折衝、コミュニケーション
スケジュール作成
構成案作成
取材
執筆
編集
校正
図版作成
写真撮影
デザイン
コーディング
CMS入稿
納品
ざっくりなので、細かい業務は他にもあります。これらの業務にすべて関わるのですが、場合によってはすべて編集者が担当します。まあ、図版作成や写真撮影、デザイン、コーディングはスキルが必要なので、それぞれデザイナーやカメラマンなどが対応するのですが、その人たちをアサインしたり、指示を出したりするのは編集者です。
しかし、場合によっては、デザイナーさんが忙しくてアサインできないこともあります。そんなときにでも、コンテンツを完成させるためにどうにかしないといけません。編集者が動かないと、コンテンツはいつまで経っても完成しないのです。指揮者兼雑用係といった感じでしょうか。
ライターは何をやっている人?
ライターと編集者の違いも意外と理解されていないように思います。上記リストアップした業務の中に執筆がありますが、執筆をメインで行う人がライターです。取材が必要であれば対応することも多くあります。場合によってはライターが構成案を作成したり、写真撮影を行ったりすることもありますが、あくまでもメインは執筆です。
ライターは執筆がメイン、編集者はコンテンツを作るために何でもやる、というのが違いですね。
実は誰でも編集している
編集者はコンテンツを作るために何でもやると聞くと、編集の仕事は難しそうと思われることもあります。でも、実は誰でも編集をしているのに、それを編集と認識していないんですよね。
例えば、上司に提出するレポートを作成するのも編集作業です。どのような体裁で、どのような内容を書いていくか、体裁はA4判なのかメールでいいのか、書体は明朝かゴシックかなど、意識せずにみんな編集作業をしているのです。
プレゼン資料を作成する場合でも、限られたスペースに理解しやすいよう文字や図版を配置するのは意外と難しいものです。弊社のコンサルタントでも、プレゼン資料をとても上手に作成する人がいますが、そういった人は編集者に向いているような気がします。
そこまでいかなくても、誰かに何かを伝えるために、どうすればわかりやすく伝えられるかを考えた時点で、編集作業をしていると言えるかもしれません。誰でもやっていることを、より専門的に行っているのがプロの編集者という感じでしょうか。
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ということで、僕が所属しているナイル株式会社では、編集者を募集しています。弊社での編集業務の内容や働き方などについて質問があるようでしたら、僕のXアカウントにDMをいただければ回答します。ナイル株式会社の編集業務に興味のある方は、下記リンクをご覧ください。
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