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波の音が好き、風の音が好き、自然の香りが好き

波の音が好きです。
砂浜に座って聴く波の音が好き。
季節や天気に左右されて、毎回音が違う。
高い波、低い波、波が途切れて一瞬静かになる。そんな変則的な波の音が好き。
ザーと流れる音、聴いていて飽きない。
しかし、波の音はいつでもどこでも聴くことができない。
海に行かないと聴けない音。
昔は波乗りしに行っていたので、聴くことができましたが、最近は年に何回だろう、毎年数えるくらい。

そんなとき、風の音に出会う。
庭にあるモクレンの木。風に吹かれて葉が音を立てる。その音は変則的でどこか波の音に似ている。
カサカサ、カサカサ、ザー。波が大きくなる音と葉のカサカサ、波がたおれる音、ザー。

波の音と葉音は、よく聴くとリズムが似ている。
風の音、モクレンの葉音は夜、二階の窓を開け、風が吹くと聴くことができる。

自然の香りが好き。
同じ花であっても、微妙に香りの強さや香りが違う。
創る香りは、常に同じ品質、同じ香りでないといけない。
自然の香りは常に同じとは限らない。
自然につくられるから個性のように変化があって楽しい。
だから自然の香りが好き。
個性があって当たりまえ。個性のある香りが楽しめるから、波の音、風の音のように、自然の香りが好き。
自然がつくるものは最高!
調香師を花の個性と考えると、同じお題で香りを創って展示会なんかしたら、最高なのになぁ。
いつか実現したい。

波の音、風の音、自然の香りが好きです。


#波の音 #風の音 #自然の香り #エッセイ #コラム #調香師


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