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短編小説『会話』

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二人の人物の会話だけで構成された短編小説集です。 基本1話400字詰め原稿用紙2枚以内で作成してます。
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2023年9月の記事一覧

友だちの話を聞いていたら完全に詐欺にひっかかっていたので慌ててとめた件

「いいなぁ~、ベンツ。やっぱり乗り心地が全然違うね」 「そうな。いろいろビンテージの古い…

ヒロユキ
1年前

一度も舞台に立ったことないのにお笑いを熱く語るヤツに説教した件

「やはり緊張と緩和なんだよね、きほん」 「そうなんだ」 「学校の先生が説教してるときに胸元…

ヒロユキ
1年前

のどかな田舎道で農作業をしている人に声をかけたら怒られた件

「こんにちは~、おとうさん」 「・・・・?」 「なにされてるんですか~?」 「なにって?・…

ヒロユキ
1年前
1

コンビニの店員に社畜かどうか聞かれた件

「温めますか?」 「あ、おねがいします」 「サラリーマンさんですか?」 「え?」 「サラリー…

ヒロユキ
1年前
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しきりにマスクをつけたらカワイイと言ってくる会社の同僚にキレた件

「先輩先輩、ちょっとマスクつけてもらっていいです?」 「ん?なんで?」 「いいからいいから…

ヒロユキ
1年前
1

友だちに鼻毛が出ていることを教えてあげたらブチギレられた件

「佐々木~」 「ん?なに?」 「おまえ、鏡見てみ」 「なんで?」 「鼻毛出てるよ」 「え!う…

ヒロユキ
1年前

先輩のボケにツッコんだら繊細な人すぎて凹んでしまった件

「青島さん、こないだちょっと遅刻してましたけどどうしたんですか?めずらしい。なんか体調でも悪いんですか?」 「いや、ここ最近雨が続いてたからさ、久しぶりに晴れたからつい青すぎる空を見てたら遅れちゃって・・・」 「ハハハハッ!なんすかそれ!感受性高いっすね~」 「・・・・」 「そんなアホなギャグとばすとは思ってなかったですよ、おもしろいですね、青島さんって」 「・・・・え?アホ?」 「いや、アホでしょ、空が青すぎて遅刻って。おもしろいですよ。使わしてもらいますね、今度」 「いや

関東出身なのに関西弁をしゃべる人に注意してみた件

「いや、ほんま洒落ならんわ。だってやで、こっちからしてみたら3か月待って楽しみしてんねん…

ヒロユキ
1年前
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自分がつくった草野球チームから戦力外通告された件

「どういうことなの?」 「うん、これはもう決まったことだから」 「いや、決まったことってま…

ヒロユキ
1年前

猫カフェで猫が飲めると思って来たお客さんがいた件

「ご注文のほうはいかが・・・」 「すみません、ちょっといいですか?」 「はい?」 「このメ…

ヒロユキ
1年前

何度告白しても「友だちとして好き」ととらえられてしまった件

「私も白井くんのこと好きだよ。音楽の話ここまでディープにできるのってクラスでもいないしさ…

ヒロユキ
1年前

牛丼屋で隣りに座った知らない人が奢ってくれた件

「お兄さん、おひとりですか?」 「・・・・」 「ああ、そうです。おにいさんに話しかけてます…

ヒロユキ
1年前

セックスしていないのに妊娠したことを告げられた件

「ひさしぶりだよね、こうやって会うの」 「うん、ごめんね佐野くん、急に呼び出して」 「いい…

ヒロユキ
1年前
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取引先に行く時必ずフリスクをくれる部下に自分の口が臭いのか聞いてみた件

「佐々木さん前から気になってたんだけどさ」 「はい、なんでしょう?」 「なんかいつもこうやって打ち合わせ行くときにさ、フリスクを必ずくれるじゃない?」 「ああ、はい」 「あれってさ、これ俺の被害妄想なのかもしんないんだけど・・・俺の口くさい?」 「え!?・・・いや、そういうことは」 「・・・・本当のとこどうなのかなって」 「ないです、そんなこと、本当に。篠原さんと打ち合わせ行くときもあげてますよ」 「いや、こないだ聞いたんだよ篠原に。そしたら一回ももらったことなんてないって」