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〜書き残したあの風景〜 「受け継がれゆく 駅のかたちと心」【深名線天塩弥生駅】

【写真集 P.099 深名線天塩弥生駅】

「 受け継がれゆく 駅のかたちと心 」

先月、道北を訪れる機会があった。

旭川から北上する際に立ち寄ったのは、名寄市街地から西へ向かった
平地の突き当たりにある、旧深名線天塩弥生駅跡だ。

現役時代、特に人口の少ない地域を貫いていた深名線。
真っ先に廃止されてもおかしくはない利用者数の少なさにも関わらず、
なぜ分割民営化後8年間も走り続けていたか。

それは、ほぼ無人地帯であった天塩弥生駅〜朱鞠内駅間に並行する道路がなく、代替バスを走らせることができなかったからだとされている。

当時、始発列車を狙うため何度も駅ネをした思い出の駅は、
形を変えた今も“同じ場所”に泊まることができる。

鉄道会社勤務の経験もあるオーナーが、様々な木造駅舎を研究し、
理想の「木造駅舎」を駅跡地に宿として再現した。
宿の中では、実際に天塩弥生駅待合室で活躍した木造のベンチが、
今もそのまま使われている。

かつての駅舎もホームも無くなったが、天塩弥生駅はその姿を変え、
新しい駅長(宿主)と共に、新たな時を刻み続けている。

『旅人宿&田舎食堂 天塩弥生駅』--- https://www.facebook.com/teya841/

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〔現役時代の深名線天塩弥生駅 1985年8月撮影〕

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〔天塩弥生駅 駅構内の写真〕

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〔鉄道廃止翌日の天塩弥生駅 1995年9月4日撮影〕

〈深名線天塩弥生駅 1995年9月4日 廃止〉

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