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〜書き残したあの風景〜【天北線沼川〜曲渕間】

本年4月、雑誌『旅行読売』別冊に記事掲載の依頼をいただき、宗谷本線共々、旧天北線の写真を見返している。天北線現役時代の写真もおそらく掲載することとなるだろう。

その中の一枚。

現在の宗谷本線音威子府駅からオホーツク海沿岸の町・浜頓別を通り、南稚内駅まで通じていた天北線。オホーツク沿いの湖沼を右に左に見ながら走っていた印象もあるが、やはり、宗谷地方ののどかな牧草地帯の中を走っていたイメージが強い。その象徴的な風景が、この写真から思い返される。

牛が草を食む丘陵地帯を行く、5両編成の急行「天北」も、広大な丘陵地帯の中では、小さくみえてしまう。最北の百名山・利尻富士に見送られ、列車は遠く札幌を目指す。

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〈天北線沼川〜曲渕間 1990年5月1日 廃止〉

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