Eutopia
『宇宙で唯一無二の自分を生きるために』
その人工的な山は、物理的に計算された崩れない角度で設置されている。
圧倒的な大きさで力の象徴として未だに現存する建造物がある。
この安定した形の意味を理解しようとすれば、さまざまな組織の情報空間にも同じように、その構造によって構築されていることがわかってくる。
社会構造の中で私たち平民は、ヒエラルキーの底辺にあるフロントにしか接することができないようになっている。
一番下に敷かれている上からの圧力のかかった巨大な石を抜き差しすることはできずタガネで少しずつ削っていくことしかできないだろう。
私生活で何かおかしいと思い、社会のフロントに掛けあっても意思疎通ができていないと感じることがあるが、それはそういうシステムになっているので最下層にいるもの同士で埒の明かない議論で対立し、疲弊する仕組みとして設計されている。
山が崩れる要因は取り込まないように幾つもの階層に分かれて上下関係をルールとし、その階層ごとに長がいて、都合の悪い情報は元に戻される仕組みが折り重なり山積みになっている。
私たちの住む世界は不完全で全ての人々が幸せに暮らせる形をしていない。
もともと存在するこの世界に産み落とされた私たちは、この世の仕組みが当たり前で最善だと思い生活しているが実はそうではなく何かの意図によって作られた世界を生きている。
もし完全な形をした可能世界があるとしたら、その世界で暮らしてみたい。
痛みを感じる人として幸せとはなんでしょうか?
全ての人がやりたい仕事をしていたら、たとえ不満が出てきても、やりたい仕事をしていた結果なので、これも勉強だと思うことができる。
やりたくないけれど目の前にある課題は、それをしなければやりたい仕事ができないので、それも勉強だと割り切る事ができるだろう。
縦の繋がりなのか横のつながりなのか、どちらの形をしているのかを身の回りにある物事の本質に当てはめて考えて横の繋がりを選択する。
思いつく限りの幸せな可能世界を想像し、その想像した世界の断片を今の現実に少しづつ取り入れ、良い方向へ少しずつ確実に自分が染まっていくところを想像する。
自分が楽しいと心から思えるなら、近くにいる人も楽しいと思うはず。
そう思った人が楽しんでいると、そのまた隣の人にも伝えたいといったように、この世界のあちこちで同時多発的に沸き起こり、全ての人が本当の幸せに染まっていくことを願っている。
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