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【台湾のジャズライブ】蘇珮卿トリオPaige Su Trio

蘇佩卿の音楽は最初はヴォーカルとして聞きました。2019年6月、雅痞書店で行われたギター葉賀璞とピアノ許郁瑛のデュオにスペシャルゲストとして加わっていました。

その時印象的だったのは、橄欖樹(オリーブの樹)という台湾の有名な曲を5拍子にアレンジしたものです。聴き慣れたメロディーが非常におしゃれに編曲されていたので不思議に思い、ステージの譜面を見たところ5拍子になっていました。後で知ったのですが、このアレンジの橄欖樹は彼女の代表作の様です。既に10年も前に発表されていました。

後でこの名前を友人に話したところ、これはハープの奏者だと教えてもらいました。

ギター:葉賀璞

ピアノ:許郁瑛

蘇佩卿は普段のジャズライブには全く姿を表しません。それですっかり忘れていたのですが、2021年11月の"Open TMC 打開北流"というイベントにトリオとして出演するという情報があったので、行ってみました。

その時、彼女は全く異なったイメージでステージに立っていました。青い小ぶりなエレクトリックハープを携えて、まるでギリシャ神話のミューズの様でした。

そして、音楽がほとんど衝撃的でした。ハープという楽器からイメージされる優雅なものとは全く違う、ロックの様な刺激的な音楽が演奏されました。そしてそれがビジュアル的にもひどく格好良かった。音楽もドラムと、会場にはいなかったベースを加えたトリオで、エレクトリックハープとヴォーカルというフォーマットで、素晴らしい完成度でした。

ドラム:Cody Byassee
この時のドラマーはPeggy Suの旦那さんだそうです。台湾の女性が魅力的だからかどうなのか、国際結婚したカップルで旦那さんが外国人で、生活の拠点を台湾に置いているというケースがとてもたくさんあります。このカップルもそうですね。

台湾のジャズ界では独自の立ち位置にある、非常に個性的なミュージシャンです。

蘇佩卿:Peggy Su

台北流行音楽中心

この時のライブは、台北流行音楽中心の文化館屋外ステージで行われました。日本語にするとポップミュージックセンターでしょうか。クラシックのコンサートホールとは別に,台湾にはこのような施設が準備されています。高雄にもありますね。
そして、文化的という展示施設も準備されており建物に囲まれた中庭に、オープンステージがあります。この時の音楽イベントは台北市の主催で、この建物を使って行われていました。

台北流行音樂中心のオープンステージ

ライブ時の動画はアップロードされていないので、彼女のプロモーションビデオからいくつかピックアップして紹介します。
彼女のビデオは、単純な演奏の映像というものではなく、プロモーションビデオとしてとても手間暇をかけた、レベルの高い作品になっています。このように映像を作っているジャズミュージシャンは彼女の他には見当たりませんね。

【橄欖樹 Olive Tree】

【小綠人不再孤單】

【 𝗧𝗵𝗶𝘀 𝗜𝘀 𝗧𝗿𝗼𝘂𝗯𝗹𝗲 】

【 Take It One Day At a Time 】




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