中国語を入力する

中国語の発音は難しいとよく言われます。これは中国語を勉強し始めて30年経った今でもそう思います。しかし、この発音を確認する良い方法があります。それは、中国語をパソコンやスマホで入力することです。

パソコンで中国語を入力する

昔はパソコンで中国語を入力するのは大変なことでした。そのための専門のソフトを購入してインストールし、そのマニュアルを読んでマスターしないと使えませんでした。
今はOS自体が多言語対応になっており、中国語は簡体字でも繁体字でも普通に入力できる様になっています。
また、繁体字で入力するのに注音符號を使う必要もありません。羅馬拼音でも繁体字を入力できるようになっています。僕は台湾で仕事をしていますので羅馬拼音で繁体字入力をして使っています。

中国語を入力するには正しい発音を知らないといけない

そしてこの際に、正しい発音で入力しないと必要な漢字が出てこないわけです。例えば、"記"という感じの発音を"チー"と覚えていて、何となく使えていたとします。しかし、この発音が"ji"、"qi"，"zhi"、"chi"のうちどれが正しいのか分かっていないと、一発で表したい漢字が現れてこないわけです。タイピングのスピードが倍にも三倍にもなってしまいます。
中国語の入力に慣れていない時は、この正しい発音を確認することに、だいぶ時間を費やしていました。発音が曖昧なままだと最悪四巡しないと正しい発音に辿り着けないわけです。

中国語を入力することで発音を再認識する

しかし、この間違い探しを続けることで発音の確認ができるメリットがあります。例えば耳で聞いただけでなんとなく使っていた言葉も、それをタイピングする事で、有気音か無気音か、捲舌音なのかそうでないのかを適切に入力しないと正しい漢字が現れてきません。
そして間違いなくタイピングできているということは、頭で正しい発音を認識できたということですし、なおかつ間違いなくタイプすることで入力のスピードも早くなります。僕は今はだいぶ中国語をストレートに入力できるようになりましたが、以前は正しい発音を捉えきれておらず、タイピングはだいぶストレスを感じていました。

ですので、この中国語を入力するという練習は、一石二鳥の良い中国語の勉強になると思います。一つは中国語の文章を書く練習。そして中国語の発音をチェックするという練習です。スムーズに中国語が入力できるようになれば、少なくとも発音の面では間違いを克服できたと考えられます。