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学生時代のヨーロッパ旅行(その十七、スペイン)

マドリードには、Tiptreeで友達になった仲良し3人組がいました。ホアン・カルロス、ペドロとマリベルです。スペインとイタリアの人たちは、とても人懐こく、仲間で一緒になっていることが多かったのですが、ここマドリードでもこの3人のお世話になりました。

プエルタ・デル・ソル

マドリードに着くと、電話で到着した旨を伝え、待ち合わせをして会うことにしました。待ち合わせ場所はプエルタ・デル・ソルを指定されました。それまで友達を訪ねた街は、どこも比較的小さな街だったので、このスペインの首都で友達と待ち合わせるのはとても緊張していた記憶があります。幸いなことに、約束の時間に彼らは現れ、無事にランデヴーすることができました。

プエルタ・デル・ソル

午後は、三人にマドリードの街をあちこち連れて行ってもらって、夜はスペインの居酒屋さん"タベルナ"に繰り出しました。彼らはイギリスではいたって質素に暮らしていて、パブには行ってなかったのですが、ここマドリードはホームグラウンドで物価も安いからでしょう、この日以降も毎日のように飲みに行きました。

マリベルの家で

マドリードでは、ユースホステルに泊まっていましたが、2日目の昼にはマリベルの家に出向いてランチをご馳走になりました。

ここで覚えているのは、食べた料理がシチューの様なものでしたが、マリベルのお母さんがシチューの最後に、パンでシチューをつけて食べているのを、彼女がたしなめていたことですね。上品でないと注意していたような感じでした。
ヨーロッパでの家庭料理の様子が垣間見えて、面白かったです。

ゲルニカ

2日目にはマドリードの美術館めぐりをしました。その中でとても印象深かったのはプラド美術館にあった"ゲルニカ"の絵です。
何よりもその大きさに驚いた。Wilipedeliaの説明によると、349.3 cm × 776.6 cmの大きさとあります。これは畳に換算すると、高さ2軒、幅8.5軒、8.5畳の部屋の大きさに相当します。本で見たのでは、この大きさは感じられませんが、実物を目の前にすると相当に迫力があります。

ピカソが、画家としての情熱を注ぎこんで作り出した絵画であるということが、何よりもその大きさから感じられました。ただし、抽象画の良しあしについては何も言えませんね。僕はどちらかというと具象画や細密画の方が好みです。

ゲルニカ

フラメンコを踊らされる

2日目の夜は、ペドロの友達が誕生日だというので、フラメンコを踊るバーでのパーティーになりました。もちろんスペイン語は話せませんが、3人の友人が交代で通訳してくれて、楽しく過ごしました。

しかし、面食らったのはフラメンコダンサーを前にして、一緒に踊れと言われたことです。そんな、カラオケで歌うわけではないのだからと尻込みしましたが、どうも現地ではそんな片肘張った芸術だというものではなく、もっと身近に楽しむレクリエーションの一つだという雰囲気なのでしょう。そんな、フラメンコへの関わり方の違いも面白かったです。

身近なエンターテイメントとしてのフラメンコ

バルセロナへ

スペインは、南の方のグラナダとかセビリアとかに行きたいのはやまやまだったのですが、国土が広く行くと時間がかかるので諦めました。ユーレイルユースパスの期間が2ヶ月だったので、このパスで目標のイタリアのヴェネツィアまで行かなくてはならなかったからです。

それで、イベリア半島を鉄道で真っ直ぐ東に横断。バルセロナに向かいました。この時に印象的だったのは、窓から外を見る風景が赤茶けた大地で森林がなく、とても荒涼とした様子だったことです。これまでのヨーロッパの大地が水と緑の風景だったことと比べると、とても大きな違いでした。

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