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【台湾のハイキングコース】擎天崗-風櫃口

5年前に台北でのハイキングを始めた頃、何の計画も立てないで擎天崗に行ってみたことがあります。その頃は陽明山の全貌も分からず、とにかく行ってみたら何とかなるだろうという心づもりでした。

擎天崗までバスで行き、そこで目的地をどこにしようと案内を探してみました。すると、風櫃口へのハイキングルートを示した看板があり、距離も6.4kmとあったので適当と思い、歩いてみることにしました。結果、ここはとてもなだらかな歩きやすく、途中の景色も素晴らしいルートでした。今でも機会があれば友人に薦めています。

いくつかの景観スポットを紹介します。

  1. 擎天崗:ここは台北市民の有名なハイキングスポットです。山歩きをしない人でも、この高原には遊びに来ます。台北の雑踏を離れ、広々とした山の上の緑の高原をゆったりと散策できます。台北からバスで1時間で、那須高原の様な避暑地に来る様な印象です。

  2. 尾根ルート:このハイキングルートは、台北市と新北市の市境にあり、それはちょうど山の尾根を歩く様になっています。山の稜線に沿って上り下りをするので景観の変化に富んでおり、歩くたびにシャッターチャンスが訪れます。

  3. 石梯嶺:尾根ルートをしばらく歩くと、石梯嶺と呼ばれる視野の開けた緑の高原が現れます。ここには水牛が休んでおり、それをとても身近にみることができます。ハイキングはここで一休みです。

  4. 森林ルート:石梯嶺を抜けると、道は尾根ではなく谷筋になります。こうなると、風景はガラッと変わり、道に沿って高木の生い茂る、涼しい森林ルートを歩くことになります

  5. 風櫃口:このハイキングルートは擎天崗から風櫃口となっているので、この終点には案内と休憩のための亭があります。ここをスタート地点にして擎天崗に向かうパーティーもたくさんいます。

  6. 風櫃口/聖人橋:実は、この風櫃口付近にはバスの停留所がありません。後で調べて分かったのですが、ここから道を20分ほど降った場所に、劍潭捷運站から来るミニバスM1の停留所があります。風櫃口をスタートするハイカーは皆このバスを使って来るようです。この時、僕はそれを知らなかったので、Google Mapで検索して、もっと麓の至善路にあるバス停留所まで歩くことにしました。この場所ですと、幹線道路なので頻繁にバスが出ています。
    ここも、鬱蒼と生い茂った緑の中を歩くルートです。高低差もそれほど激しくなく、緩やかに坂道を降りていきます。30分ほど歩いて、聖人橋の袂のバス停留所に着きました。

このハイキングルートは、非常に整備が進んでいます。石畳の歩道はずっと整備されていますし、サインも十分にあり、迷子になる心配はありません。ハイキング客もたくさんおり、人気のコースであることが分かります。多くの人は風櫃口からの登りルートを歩くようです。

また、台北市はこのルートを台北大縱走Taipei Grand Trailの3番目のコースに定めています。それもあってこれほど整備されているのでしょう。ただし、この擎天崗-風櫃口ルートはこの3番目のコースの半分のみです。全体は小油坑から七星山を経て擎天崗に来ており、最後に風櫃口まで歩きますので、とてもハードなルートです。

台北大縱走第三段

台北大縱走第三段

尾根伝いに歩くこのようなルートが、緑にあふれているというのがとても台湾らしいです。台湾の山は標高がかなり高くなっても緑が多いと聞いています。これらの1,000m以下の山では、このような風景が普通の様です。

この擎天崗に行くバスは、MRT劍潭車站からM15のバスで行くのが便利です。風櫃口には、同じくMRT劍潭車站からM1のバスが出ています。

M15のバスルート
M1のバスルート

擎天崗

なだらかな擎天崗の高原。
奥に見えるのは竹篙山。
そこからは台北の街が見下ろせます。
風櫃口まで6.2kmのサイン。

尾根ルート

台北と新北の市境です。
尾根ルートを歩く。
なだらかなハイキングルートです。
遠くに台北市が見えます。
山並みが連なる風景。
歩道の周りの植物は丈が低いです。

石梯嶺

尾根ルートを抜けると、この緑の高原が見えます。
この日はたくさんの水牛を見ることができました。
日向ぼっこをしているのでしょうか?

森林ルート

鬱蒼とした森の中を歩きます。
緑の景観がとてもダイナミックです。
たくさんのハイカーが歩いています。
ここは、ほぼ密林ですね。
彼らは、何やらトレーニングをしている様子でした。

風櫃口

風櫃口の案内マップ。
風櫃口の亭の様子。
風櫃口側のスタートサイン。

風櫃口から聖人橋ルート

鉄砲水の流れるルートの様でした。
ここも、緑あふれる歩道です。

聖人橋

聖人橋の近くにあるハイキングルートのサイン。
聖人橋から大雙溪を見下ろす。
巨大な岩肌が見えます。

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