アカウンティング基礎 Day5 予測財務諸表とコーチングの共通点
なりたい未来の姿を鮮明に描き、その未来から本質的なエッセンスを取り出す。そして、そのエッセンスを満たすために、既にできていることや手元にあるリソースを見つけ、取るべき行動を検討する。
これは、私がよく使うコーチングの進め方です。
一見、個人のコーチングと経営は全く関係がないように思えるかもしれません。しかし、個人へのコーチングと企業戦略の実行には、かなり発想に共通点が多くあると感じました。
それに気づいたのが、Day5の予測財務諸表の考え方でした。
アカウンティング基礎を受講する前に、経営戦略マーケティング基礎の授業を受講してます。その授業では、経営戦略の基本的考え方を、コスト構造分析やPEST分析、5F分析、バリューチェーンといったフレームワークを使い、企業が業界内外で勝ち抜くために、どのリソースを強化し、どこを合理化すべきか、価値を創出するための活動の一貫性をどう保つかなど、ケーススタディを通じて理解を深めていきました。
しかし、経営戦略の立て方や考え方については学んだものの、それが現実に実行可能かどうか、あるいは描いた未来の姿が本当に実現するかについての評価の仕方は、今考えれば学んでいなかった・・・。
ここで役に立つのが予測財務諸表でした!
予測財務諸表は、将来の予測に基づいて貸借対照表や損益計算書を作成し、戦略を実行した場合に何が起きるかを定量的に評価するためのツールです。
例えば、「売上を伸ばした結果、実際に利益は出るのか?」や「一店舗あたりの売上目標は現実的か?」といった具体的なシミュレーションが可能です。無理な借入や資産と負債のバランス崩壊を避けるためにも、この財務予測が重要になります。
また、戦略が実行された時の結果を確認し、その妥当性を見極めて調整を行うためにも、予測財務諸表は使われます。実際の成果を予測と照らし合わせ、次に取るべき打ち手を考えるために、重要な役割を果たします。
描いた企業のありたい姿を、現実に落とし込み、手持ちのリソースを活用しながら、そこに向かって仮説、実験、検証を繰り返していく。
このようなサイクルは、コーチングでも同じことが行われています。もし予測財務諸表を個人のコーチングに当てはめるなら、NLP(神経言語プログラミング)のタイムラインに相当するのかなと思います!
どちらも未来の過程を想像し、描きたい未来の姿を実現するためのツールです。
つまり、未来を描き、その未来に向かって行動するための基本原則は、コーチングでも経営でも同じなんだと感じた授業でした。
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