Junior×Giant Killing

こんにちは。
今日は「ジャイアントキリング」について。

みなさんはジャイアントキリング(Giant Killing)って言葉、ご存知ですか?

ジャイアントキリング=番狂わせ(ばんくるわせ)は、予期せぬ事態により物事が思惑どおりに進まなくなること、またはスポーツの試合などにおいて戦力や過去の実績で上回る競技者や競技チームに対して格下と見なされる側が、事前の予想を覆して勝利することを指す言葉である。

「Giant Killing」の代名詞といえばイングランドのFAカップ。そしてそれを真似して作られたのが、日本の天皇杯。
天皇杯の実況や解説で「Giant Killing」という言葉が多く用いられるのはこのためかもしれませんね。

ちなみに、個人的に天皇杯で「Giant Killing」の代名詞として
1つあげるならば、2003年の横浜FM vs 市立船橋。
当時の指揮官は、マリノスは岡田武史監督(現FC今治運営会社代表取締役)
市立船橋は布啓一郎監督(現ザスパ草津監督)
マリノスはこの年、Jリーグのチャンピオン。市船は高校チャンピオン。
メンバーも錚々たる顔ぶれだった。
波戸や那須、ドゥトラがおり、日本代表クラスを揃えていた。
市船もその後9人がプロ入りするという今では考えられないメンバー。
中には、カレン・ロバートや増嶋竜也がいた。
(ちなみに、自分の恩師もここにいました。笑)
結果は2-2.PK4-1でマリノスの勝利。
しかし、途中退場者を出しながら10人でJリーグチャンピオンを
後1歩まで追い詰めた高校生の伝説は、今もJリーグの歴史に刻まれています。
最近では、大学カテゴリーのアミノバイタルカップ。明治学院大は東京都1部リーグ所属ながら、関東リーグ所属チームを倒しながら準優勝しましたね!(ちなみに率いていたのは、上記の試合に出ていた鈴木修人監督)

さて、ここからが本題。
なぜ、テーマを「Junior×Giant Killing」にしたのか。
結論から言えば、高いレベルでの試合経験は経験値をより上げるから。
そして勝つことが出来れば、大きな成功体験となりうるから。
じゃあなぜ、そう言い切れるのか。

目次

1.高いレベルで試合をする方法

2.「指導」と「Giant Killing」

3.「成長」と「結果」

4.保護者を忘れない

5.「Junior×Giant Killing」


1.高いレベルと試合をする方法

①すぐ試合に出れる=人数の少ないチームに入る
②大所帯の強豪チームに入って、競争する(大所帯の強豪には入団制限がないケースが多々ある。)
③選抜等に個人で選ばれる

こんなところだと思います。
ここでは、「環境を変える」ことにフォーカスします。
なぜなら「環境を変える」事こそ変化する最も簡単な手段だから。
ここではスパン的なことは度外視して、あくまで「高いレベルでの試合経験を得る」ことのみを考えていきたいと思います。

2.「指導」と「Giant Killing」

これは少しスポーツ系の漫画やアニメと関係してきます。
サッカーにとどまらず、様々なスポーツ系の漫画やアニメに共通すること。
それは「挫折」や「苦悩」、「大きな敗北」から仲間と協力して勝ったり、強いチームに肉薄するという「感動」のものが多いように感じます。
もう少し、具体的にイメージするならば今年の夏の甲子園。
もう分かったでしょう。秋田県の県立金足農業高校です。
結果は準優勝。しかし注目度は優勝した大阪桐蔭高校よりありました。
つまり、世間のニーズは「常勝」より、「奇跡の~」とか所謂シンデレラストーリーに向いています。
サッカーの競技力において個人やチームのパワー+応援というのは人間が行う以上、必ず影響は出てきます。
特に育成年代は気持ちのコントロールが非常に難しいと考えています。

モチベーションを最高に上げる=「Giant Killing」

3.「成長」と「結果」

これが育成年代における最大の課題。
「結果」と「内容」の両立。
個人的にどちらかに傾く指導者が嫌い。やっているのは「競技」だから。
ここでいう「結果」とは「Giant Killing」のこと。
「内容」は試合において、TRがどれくらい落とし込めたのかの反映や、
サッカーのチーム戦術、勝てる要素があるか、などだと考えている。
じゃあ、「成長」とはなにか。「結果」×「内容」である。
サッカーと言う競技スポーツにおいては極論これだと思う。
「内容」が良くても勝てなければ、選手の成功体験にはならない。
(最も、負けた時に指導者が褒める=承認欲求が満たされるのはある)
だから指導者の技量で「Giant Killing」を起こす事が求められるのだ。

4.保護者を忘れない

子どもにとっての拠り所。それが「保護者」である。
選手の気持ちのコントロールは難しい。それは「親」がいるから。
どんなに凄い指導者でも、「親」にはなれない。
だからこそ「親」を巻き込む。ピッチを「選手」と「指導者」だけで構成してはいけない。「選手」×「指導者」×「保護者」=チームにする。
(ここが学生コーチが苦戦するところではないか)

5.「Junior×Giant Killing」

要点をまとめるなら、
・子どもに「ワクワク感」を持たせる
・子どものモチベーションに積極的に働きかける
・「選手」×「指導者」×「保護者」
・「内容」と「結果」の両立

サッカーは「ワクワク」するスポーツ。
それが子どもたちの潜在意識に刷り込まれればいいかな。
スポーツは「感動」を生み出せるものだから。

                     Mori Hiroyuki


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