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創業ストーリー #2

こんにちは、深澤です。

前回に続き、創業ストーリーをお話させていただきます。

さて、福祉用具専門相談員として勤め始めたのは2010年だっと思いますが、当初、介護業界独特の営業の仕方などに驚きました。

レンタル品の営業をする場合、ケアマネジャー個人に対して行います。なぜかと言うと、介護サービスを利用したいと考える本人や家族は、ケアマネジャーにケアプランを作ってもらう必要があり、その必要とするサービスを組み立てるのがケアマネジャーだからです。

つまり、ケアマネジャーには本人や家族がサービスを提供する事業者を選ぶ前に、ある程度事業者を選べる力があるのです。もちろん、本人や家族が「ここのサービスを使いたい」と言えば、希望に合うようにできる限り努めてくれます。

ですから、ケアプランを作るケアマネジャーの権力は介護サービスを提供する方としては大きなもので、ケアマネジャー個人に営業を行うんですね。それで出来る限りケアマネジャーの機嫌を損ねないよう忙しい月末とかを避けつつ、月の半ばに集中して回ります。

福祉用具専門相談員として介護ショップに勤めていた期間は3年ぐらいだったのですが、その間に多くの方と繋がりができ、そして多くのことを学べました。

車椅子や介護ベッドを持って利用者宅に行くのですが、在宅介護では家庭それぞれに問題があり、その問題も様々です。

旦那さんの親御さんの介護をとにかく拒否している奥さんのケースや独居の高齢の方で家の中がゴミ屋敷のようになっているケース、おばあちゃんの介護に加えて、さらにそのおばあちゃんの二世代介護を行っているケースなど、それぞれの家庭でそれぞれの事情があり、多様な問題がそこにはあります。

介護のことは、実際に介護に直面しないと本人も家族もピンときません。ネットを使いこなせる世代であれば情報収集も自分で出来ますが、当時の高齢者層においてはスマホの普及率も非常に低く、情報格差が一つの問題だと感じていました。

そこで、高齢者でももっと事前に介護のことを考えることができるように情報の提供が必要だと考え始めたのが、シニア向けのフリーペーパーでした。

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