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【雑記】幸運の女神には前髪しかない。でも結局、覚悟がない人はチャンスがあっても何もできないよねっていう話

チャンスはやって来たそのときにつかまなくてはいかない、ということ。[由来] 「ギリシア詞華集」に収められた、紀元前四~三世紀のギリシャの詩人、ポセイディッポスの詩の一節から。時の神カイロスについて、出会った人がつかまえやすいように髪を顔の前に垂らしてあるが、追いかけてつかむことはできないよう、後頭部には髪がない、と書かれています。カイロスは男性神ですが、のちに、幸運の女神についての話に変化して広まっていきました。

出典 幸運の女神には前髪しかない。|コトバンク

会社を経営するようになってから、「起業したいんですよ」という人から声をかけられることが多くなりました。で、多くの場合、その人がこれまでやってきた仕事の不満や問題点をあーでもないこーでもないと話された後に、「どう思いますか?」と質問されるので、「で、今は何を始めてるんですか?」と聞くと、たいてい何も行動を起こしていません。

やってたとしても、何か資格とかの勉強をしてるくらいです。つまり、起業したいのではなく、現状に不満があるだけで、自分が何をしたいのかすらわかっていません。今時、起業のサポートをしてくれる機関はどこにでもありますし、銀行や公庫に行けば融資について詳しく教えてくれます。ですが、こういう人たちに、そういう場所へ行けばどうですかと言っても、まず行くことはありません。

なぜなら、現状に不満があるだけでリスクを取ってまで起業をするつもりはないからです。おそらく、今より苦労なく簡単に稼げる情報を知りたいだけか、売上が確実に見通せるとわからなければ、起業はしないでしょう。当然ながら、売上が確実に見通せる起業なんてものはありませんので、つまり、こういう人とたちはずっと起業しません。

もう一つ。私たちが拠点としている大崎下島にも起業志望の人たちが訪れています。私が理事として参加している一般社団法人まめなでも、本人がやりたいことがやれる環境を提供することで、起業を支援しています。

具体的には、ベースとなる事業活動をすることで一定の給与をもらいつつ、空いた時間を使って起業の準備ができます。要はベーシックインカム的な制度で生活は保証するから、その間に起業してくださいってことですね。

しかし、そこでも大抵の場合、起業をしたいと自ら言っているにもかかわらず、躊躇していつまで経っても何も始めなかったり、行動が遅く計画ばかりで遅々として何も進まない状況にあります。いずれにしても、外から見ると何もしていないということです。

では何で何もしないのか、或いは行動が遅いのか。それは結局のところ、「覚悟がない」の一言に尽きると思っています。目的を達成しようとする覚悟がないのです。目的を達成するためにお金を集める覚悟がないのです。目的を達成するために人を集める覚悟がないのです。目的を達成するために会社を起こす覚悟がないのです。

二つのことから言えるのは、いずれにも当の本人たちの中に「本気で達成したいと考える目的」がないか定まっていません。だから、与えられているチャンスを活かすことなく、その環境に甘えてしまいます。いつまでもやらない理由を作っては先延ばしにしてしまっているのです。

チャンスとは、そこにリスクがないという意味ではありません

当然ですが、何のリスクもないチャンスなんてどこにも存在しません。チャンスが訪れたとき、リスクを取ることに臆病になっていたのでは話になりません。しかしながら、リスクを恐れる多くの人は、最終的に「チャンスがなかった」と言うのです。人生で二度とないチャンスが目の前にあったにもかかわらず、或いはそれに気づかず。

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