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一日も早く〜Come back HAPPY⑲

ぱっつんが捕獲されたおかげで邪魔な猫がいなくなったせいか、
はたまた、自分の家のはずなのに、
家の中からぱっつんの声がするせいか、
明らかにHAPPYは、
「自分の家」
を意識して、何度も道路を渡っては、家の周りを歩く姿が見られました。

ぱっつんを捕獲する際に、玄関もベランダも閉めたまま。
「開いてたら入るでしょうか?」
これには誰も確信は持てません。
少しだけ開けてみるも中に入る素振りは見せないHAPPY。

これまでと違うのは、
ずいぶん私達に姿を見せている時間が長いこと。

HAPPYは、車の中ものぞいているので、
中に人が乗っているのはわかっているはず。
でも、すぐに降りて来れないとわかっているみたいに、
車の真横や後ろを平気で歩き回ります。

仕掛けのそばにも何度も近づき、
中のご飯を食べたそうにする姿も見せます。
そして、
「食べに行こうか」
そう決心したように見えたところで必ず走って来る車も音で後ずさる。
ということが続きます。

2023年6月30日(金)

こんな繰り返しを、25時過ぎまで続け、
HAPPYの姿が見えなくなりました。

そこでこの日の捕獲作戦は終了です。
このあと、2時過ぎまで仕掛け前に集まって
この日の反省をし、成果と課題を洗い出して解散です。

あとからカメラの映像を確認すると、
HAPPYはこの仕掛けを見下ろせる高台から
ずっと私達の観察をしていたようです。

この日は、仕掛けはそのままにして中にご飯を置いたままにしました。


仕掛けにご飯を入れた様子

HAPPYは、和たちたちがいなくなったあとも何度か現れ、
仕掛けの中に入ろうとしますが、前日の記憶があるためか
一度だけ仕掛けに全身を入れても
すぐに思い直したようにご飯まで行かずに出てきました。

そのうちに、キツネが来て、何を思ったのか
仕掛けの棒をくわえて引き抜き、
道路の真ん中まで引きずり出して去っていきました。


日中は、また、この映像をLINE上で分析し、この日の計画を練ります。

大林さんからは、
私達が(ん?私がかな?^^)希望を失わないように声をかけていただきました。

「一度失敗してるから警戒してます😥
普通は失敗すると入らないし近寄らない子が多いんですが、
唯一お腹を空かしているので来てくれるのと、
そこが安全に食べれた記憶が有るからです✨"

そしてハッピーちゃんのテリトリー内でも有るのが良いです。
根気が必要です。」



あれ?

わが家で捕獲したぱっつんはその後どうなったのでしょう?


朝まで、捕獲器に入れたまま玄関に置いていたのですが、
気持ちを落ち着かせようとかけていたタオル類を中に引きずり込み、
おまけに暴れてどこかから出血までしていた様子。

わーこさんが、ぱっつんの一時預かりをお願いし、
そこに連れて行くこととなりました。


この地域には、
自宅の牧場で絞った牛乳をそのまま用いてヨーグルトを作り、販売している

「よーぐると工房Baw」


というお店があり、そこを切り盛りしているユカさんは、
「ソラネコせたな」のボランティアの一人です。

私が数年前に、慢性疲労症候群の診断を受けた時、
唯一口にできるものは、ここのヨーグルトだけでした。
病院食も一切受けつけませんでしたので、点滴で栄養補給を行っていたのですが
これだけは、毎日飲むのが楽しみでもあったのです。
今でも、朝食はバナナとここのヨーグルトで済ませているくらいです。

わーこさんが一時預かりをお願いしていたのは、
このユカさんにでした。
HAPPY逃亡の日から捜索のお手伝いに加わってくださっているユカさんに、
快く承諾していただけたので、わーこさんが、
お店横の小屋にぱっつん用のケージを用意し、ぱっつんを移しました。


「よーぐると工房Baw」さんの小屋に移されたぱっつん

ただ、もともと野良猫として生きていたので、
ぱっつんの精神的ストレスはかなり大きそう。
ということで、早くぱっつんを解放するためにも
一日でも早くHAPPYを捕まえなくては!


続く

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