横断歩道を渡る?〜Come back HAPPY⑰
まずはじめに皆さんにお詫びを。
6月10日にHAPPYが逃亡してから2周間ちょっとの6月27日。
「この日をこんなに長く引っ張るってことは、これで捕まるんだろうな」
そう思っていらっしゃる方も多いでしょう。
でも、これは、今回と同じような時間が、
今後
何時間も
何日も続くから
その毎日を全て詳細に書くことはできるのですが、
それは読んでいてもつまらないですよね。
なので、普段と異なること以外は、
「毎日こんな感じが続いていたんだな」
と思っていただくために捕獲作戦の初日を詳細にお送りしています。
ということは、最初にネタバラシすると、今日も捕獲にはいたりません!
ただ、
「必ずその日はやってくる」
ということだけはお約束はできますのでご安心を。
というわけで
前回HAPPYが学校前の坂を下り、
家の向かい側の歩道を家とは反対側に歩いていってから40分ほど過ぎた頃
「きた!上から!」
再びわーこさんからのLINE。
どうやら、HAPPYは、いったん坂を下りて歩道を歩き、
途中から裏道に入って学校裏の獣道の坂を通って学校に上り、
そこから再び正面の坂の方に戻ってきたので、
下に下りたはずのHAPPYが再び上から現れたようです。
仕掛けのご飯を相当気にして、
食べたくてしょうがない様子。
で、仕掛けに足を踏み入れようとするたびに坂下の国道を車が通り、
また退いて。
これを何度も繰り返すので、仕掛け横のわーこさんを含め、
皆、気が休まる暇がありません。
と、いきなり坂を駆け下りるHAPPY。
坂下で身を潜めるカズさんの真横の塀に上って
カズさんを上から眺めて匂いを嗅いでも気にも止めない様子。
ぽん
と塀を飛び降り、歩道から横断歩道まで歩き、
何でもないことのように横断歩道を渡ってわが家の隣の家の庭に!
今まで誰もが、
「国道は渡れない」
と思っていたのは、
実は誰もその姿を見ていなかっただけで、
その思い込みもあるからカメラも設置していなかっただけで、
HAPPYは、何度もわが家の近辺と学校とを行き来してたのでは?
それも横断歩道をわざわざ渡って?
そうなると、今後の捕獲作戦も、考え直さなくてはいけません。
大林さんが以前言っていました。
「人間の頭で考えてはいけない」と。
その後、妻がこれまでのHAPPYの出現時刻のデータから、
次に出てきそうな時刻を予想し、
日付が変わる頃まで待ち続けましたが、
雨が強くなってきたために今回はこれで中止としました。
あとから考えれば、
このときも、ずっとHAPPYは隣の家の庭に身を潜めていた可能性があったのです。
最初の頃の連載を読まれていらっしゃらない方は、
どうしてHAPPYが出てきたときに声をかけたり、
なにかしらのアクションを取らないのかと不思議に思われるかもですね。
それは、HAPPYが人の姿が近づくことをひどく警戒していたり
声をかけられると逃げてしまったり
とにかく人に対しての警戒心が強く、
相手が飼い主であってもとにかく近づかせてはくれなかったからなのです。
なので、下手に声をかけて警戒心を増幅させ
せっかく安心して出てくるようになったこの場所を変えさせたくなかったのです。
また、HAPPYの性格として、
家の中にいた頃から、とにかくお客さんがくると警戒し、
誰かが家に入ると姿をくらまし、帰るまで出てこなくなる子でありました。
そのくらい、警戒心が強く繊細な子だったのです。
あ、これは今までも書いてなかったですね(^_^;)
結局、このあとHAPPYは、
カメラの映像で、3時過ぎに坂を上っていくまで姿を現していなかったようです。
2023年6月28日(水)
雨こそは降らなかったものの、
この日は、取り立てて他の日と変わった様子もなく、
相変わらず定時になると姿を現すHAPPY。
そして横断歩道を渡るHAPPY。
ただ一点、前回の写真に使用していた坂の仕掛けは、
これもカズさんの自作で、この日から使用されることになったものです。
この仕掛けは、
仕掛けの横に止めた車の中から直接紐を引き、仕掛けを落とす仕組みです。
仕掛けの真横に止めた車は、なぜか以前から気に留めないHAPPY(笑)
一つ慌てたのが、
23時過ぎになって、置き餌を狙って、ぱっつんが玄関から家の中に入ろうとし、
それを捕獲しようとする場面を
道路の向かい側から傍観していたHAPPY。
あのとき、HAPPYは、どんな思いでこの場面を見ていたのでしょう。
妻が家の中にぱっつんをおびき寄せようとし、
私が玄関を閉めて閉じ込めようと、
車から出ようとしていたところを見ていたはずです。
いつの間にか、姿が見えなくなったHAPPY。
しばらく坂の仕掛け横にいるはずのわーこさんからは
HAPPYの動向について何も連絡がない状態が10分くらい続いています。
そして、この日も日付が変わったばかりの頃。
続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?