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緊急事態!〜Come back HAPPY㉒

お隣の車庫をお借りする(わが家は社宅で車庫がない)話もできたので、
LINE上では、現場写真にいろいろ線を引きながら、
新たなHAPPYの移動経路を予測し、置き餌やカメラの設置場所等を
急いで決めていきます。

その間に、本日のぱっつんの写真が届くと、心なしか体全体がきれいに。
ケージの中では、これまで気を使わなかった、
自分の身なりに気をつかうようになったようです。
24時間気を張り詰めた生活をしなくてもよくなったということでしょう。

その点、HAPPYは外でもしょっちゅう毛づくろいしてる様子が見られたから
やはり完全な野良化はしてなかったのでしょうね。
あれだけちょっとした周囲の状況の変化に神経を尖らせていたのに。。。

ちなみに、今夜のわーこさんは、
一番上の学校の駐車場に車を止めて監視するのはやめたそうです。
それはそうですよね^^
「タヌキが化けた」ことにはしましたが、
車の横をカメラには映らない人が通ったとなったら。。。


「きた!」

そのわーこさんから、19時46分にLINEが届きます。
今日の配置は、学校坂の仕掛け横の車にわーこさん。
その車に同乗しているカズさん。
私は家の前の車に、妻は家の中での待機です。

今回は、定番の坂上からの登場。
ということは、新たに駐車場に二日間止めていた、
わーこさんの車を嫌って、昨日までの二日間は下から現れたのでしょう。

今回は、仕掛けの手前側の置き餌に、
匂いの強いカニカマを入れていたのですが、
このカニカマだけ口にくわえては仕掛けの外に出て食べる
ということを繰り返すHAPPY。

「簡単に持ちされる置き餌は使ってはいけない」との教訓を得ました。

HAPPYの姿が見えなくなったほんの少しのすきを見つけては
その場の写真に線を引き、皆で次の動きの予測をたてます。

こんな写真のやりとりで正確な動きの情報共有をそます。


車庫に入ったらすぐに外側からシャッターを閉められるように
HAPPYが道路を渡ろうとしたときに、車のドアを少しだけ開けようとしました。
そのほんの少しの動きを察知して、一瞬動きを止めるHAPPY。
こういう変化にはひどく敏感です。

家の周りを歩くHAPPYの姿を皆が外側から見やすいように、
家の中の電気をつけると、
「玄関行った」
「ベランダ行った」
とHAPPYの動きの報告がLINE上にあちこちから入るようになりました。

20時53分

「はいった!」と、カズさん。
「車庫入りました」と、わーこさん。

私もその場面を車庫のすぐ横で見ていました。
HAPPYが車庫の中に見えなくなったので、
車のドアをそっと開け、
足を地面におろした瞬間の僅かな音で外に逃げ出すHAPPY。


「車庫、入る予感がしたんですよね、今日🤣」
さすがカズさん✌

HAPPYが見えなくなった時間が長くなると、
自然と会話の流れがLINEの誤字の話題に。
現れているときは全く気にならないのに、実は相当。。。
「筋肉が4時れそう」
なんて、こういう緊張感の中だからこそ
大声を出して笑いたくなるものです。

「張り込みって楽しいですね🤣」
と、思わず、張り込み慣れしてるはずのカズさん。


何度か車庫の出入りを繰り返すも、
なかなか奥の置き餌まで行かないうちに道路を通る車の音で出てくるHAPPY。

私が車のドアを開けた状態で、車庫の真横に車をつけ、
HAPPYが入ったら、そのままシャッターを閉める作戦に変更します。

22時36分、再び車庫前を歩くHAPPYの情報が入り、
私は、そっと車庫の真横、入口の角に立って息を潜めます、

車庫から隣のお宅の庭に移動の情報で、再び車の中に。

そんなことを繰り返しているうちに

23時58分、キツネが道路を走っていく姿があったのと、
キツネの鳴き声が夜空に響いていたため、
この日の捕獲作戦は終了としました。

2023年7月3日(月)

日付が変わってから5回ほど、
坂の仕掛けのご飯を食べに来ていたHAPPYの姿がカメラに映っていました。
やっぱり、上からキツネや私達の動向を監視していたようです。

また、ベランダから家の中をのぞいても家に入ろうとしないのは、
家に人の気配がするからだろうと、
この日から、妻も車に同乗し、
ベランダと玄関に置き餌を置いて開けておくことにしました。

そんなことを話していた頃、7時33分に、
ユカさんのところへぱっつんのご飯をあげに行っていた妻から連絡が。


「緊急事態
ぱっつんがいません」


扉は閉まっているのにぱっつんがいない!


続く

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