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#バッドエンド
たった一つの冴えた別れ方
「私の命ってね、もう長くないらしいのね……」
抱きしめる僕の腕の中で、彼女はそう呟いた。
「ま、ガンって奴。リンパ節に出来ちゃうと……どうにもならないらしいの」
ごく普通に、「今日のお味噌汁は、ちょっとしょっぱかったね。ゴメンね」って言うみたいに。
頭の中が真っ白になって。
どうしてそんなことになる可能性を、僕は無視してきたのか?
どうして彼女に、もっと優しくしてあげられなかったのか?
そんな疑
実験文章「同じモチーフを違う世界観で書く」【レトロSF】
私は文字を打って金をもらっていたが、「クリエイターではない」と自認している。
「すべての物語は焼き直しであり、違うモチーフに置き換えることが可能」と標榜しているからである。
この記事を書く理由になったのは、私が過去に書いて随時更新している「【随時更新】私の雑想に影響を与えた名曲の数々(そして、私の雑感)」に譲るが、そこで「文頭のようなこと」を書いてしまったので、サラッと書いてみようと思った次第。