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好きなアーティストについて語る① - KAMELOT

メタルに入門したのは'90年代のDream Theaterからですが、2000年代の半ばにKAMELOTに出会いファンになりました。

KAMELOTとは

アメリカのシンフォニックパワーメタルバンドです。アメリカのバンドであるにも関わらず、パワーメタル的な疾走感と抒情的なしっとり感を両立したサウンドを聴かせてくれます。ヨーロッパの民族音楽の取り込みも上手く、シンフォニックで物語的なサウンドを楽しみたい人向けのバンドと言えます。

注目を浴びるようになったは、1998年に加入した2代目ボーカル・Roy Khanを迎えて制作した3rdアルバム「Siege Perilous」や4thアルバム「The Fourth Legacy」辺りからだったと言われています。当時の雑誌の「The Fourth Legacy」を取り上げたレビューには「次辺りで化けそう」と書かれていたようです。

Khan自身は音大で声楽とオペラを学んでいたそうで、その4thアルバム「The Fourth Legacy」辺りからエモーショナルな歌唱を前面に打ち出すようになってきています。続く5thアルバム「Karma」に収録された「Don't You Cry」でのガットギターと弦楽をバックにした歌唱はとても印象に残っています。

9thアルバム「Poetry for the Poisoned」の発表後、バンドの看板であったKhanが精神疾患によりバンドを脱退。当面の間はFabio Lione(Angra、元Rhapsody Of Fire)やMichael Eriksen(Circus Maximus)といった他のバンドのボーカルがサポートとしてツアーに同行しましたが、最終的にSEVENTH WONDERのTommy Karevikが自身のバンドと兼任する形で加入しました。

Tommyも前任者へのリスペクトからかエモーショナルな歌唱を行っており、以前からのファンにもあまり違和感なく聴ける感じがしています。Khan在籍時はギターのThomas YoungbloodとKhanの共作であったソングライティングは、ThomasとキーボードのOliver Palotaiが担当する体制に変わりました。以前のサウンドと異なるのは、以前よりも3拍子系の曲や空間の広いシンフォニックなサウンドに舵を切った印象があることでしょうか。

なお、KAMELOTは全てのアルバムがサブスク配信されているわけではないのが少し残念です。日本では少々マイナーなバンド故のあるあるですね。。。

KAMELOTとの出会い

出会いは'00年台半ばです。AppleのiTunes Music Storeで曲のハイライトだけ試聴できるようになっていた頃なので、メタル系のバンドを漁っていた頃に見つけたバンドです。Khanの故郷であるノルウェーの街で行われた公演を収録したライブアルバム「One Cold Winter's Night」の1曲目「The Black Halo」にノックアウトされました。

シンフォニックサウンドとはいえ、それまで聴いたシンフォニックメタル系のバンドとは異なり、非常にソリッドな疾走サウンドに圧倒されました。また、前述の「Don't You Cry」も原曲よりも情緒深くKhanの表現力を印象付けられました。

推し曲

The Black Halo

7thアルバム「The Black Halo」のタイトルトラック。このアルバムはゲーテ著の小説「ファウスト」を題材とした、生死や愛といったものをバンドの視点から再解釈した「EPICA」「The Black Halo」の2枚のアルバムの後編に当たる。

弦楽のリフとタイトなツーバスが全体のリズム感を支配し、その上にパワーメタル的な楽器隊が加わる構成。曲自体もコンパクトで、タイトルトラックにふさわしいナンバー。

Karma

パワーメタル的な要素に溢れた疾走曲。5thアルバム「Karma」のタイトルトラック。どこかオリエンタルなイントロから疾走に入り、スリリングな展開が続く。パワーメタルの一般的な印象である「勇猛」より、KAMELOTらしくどこか悲しげで繊細さを表現した感じのサウンドがとても好き。

Don't you cry

7thアルバム「The Black Halo」のアコースティックナンバー。Khanの魅力がたっぶり楽しめる曲。KAMELOTのアルバムはこうしたアコースティックナンバーが必ず入っていてゆったりと聴くことができる。

ではでは〜。

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