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子供の宝石

うんと子供の頃、おもちゃの宝石を拾った事がある。

ピカピカ光って綺麗な色をしたおもちゃの宝石。

「宝石というものは宝物で、宝物は宝箱に入っているものだ。
そして宝箱は土の中に埋まっていて、誰かに発掘されるものだ」と、小さな私はその頃絵本で知識を得ていた。

「自分で宝物を発掘してみたい。」

私は大事な宝石を公園に穴を掘って埋めてみた。

そしてすぐに掘り返した…はずなのに

何故か、埋めた場所をいくら掘り返しても宝石を再び見つけることができなかった。

本当に不思議。

あの宝石はどこに行ってしまったのだろうか。

もしかしたらあれは、おもちゃの宝石なんかじゃなくて「魔法の宝石」で、小さな小人が盗んでしまったのではないか。

そんな事を田島列島「みちかとまり」を読んでいて思い出しました。

ずっと忘れていた他愛もない記憶がふっと蘇ってきてびっくり。

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