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『電子国家』、エストニアのタリンでリモートワークしてみたレポート

2024年の6月に電子国家として名高いエストニアの首都、タリンでリモートワークをしてきました。1週間ほど滞在しましたが、普段ドイツに住んでいる自分にも色々なことが新鮮だったので、記事にします。


 夏らしい青空が広がっていました✨️

タリン空港周辺

タリン空港は兵庫県の伊丹空港のようにコンパクトで市内中心部から約4キロメートルと非常に近く、使いやすいです。

タリンの空港、北欧系のオシャレ感が漂います。
エストニアでは卓球が盛んです。
街中にも石の卓球台がポツポツと設置してあります。
空港でもすぐに安定したWifiに接続でき、PCワークしやすい机と椅子が至る所にあります。
1日中、快適に過ごせる空港でした。
タリンから他のヨーロッパの都市に行ったり来たりが便利そうです。

次に空港周辺の市街地です。

バスの中にさえUSB型の充電器があります。
さすがの電子国家です。
Workland Fahleというコワーキングスペース
古風な建物の中にモダンな内装が施されています。
コワーキングスペースは個性的なテーブルと椅子が並んでいました。
カーペットもオシャレです。
ミーティングスペースも豊富です。
裏庭にはオシャレなガーデニングとステーキ屋さんがあります。
お昼に牛タンを食べ、ビールを飲んでいる人たちの真似をしました。
20ユーロくらいです。

タリン旧市街

タリン旧市街はユネスコの世界遺産に登録されています。中世の雰囲気が色濃く残っており、美しい建築や石畳の街並みが印象的です。

一生に一度は見ておきたい、St Olaf's Churchからの景色。
狭い階段を10分ほど登り続けるのは大変ですが。
タリン旧市街は中世の建物と自然で溢れています。
歩いても良し、Eスクーターで周っても良しです。
夏は23時くらいまでこの明るさです。
完全に暗くなることはありません。

テリスキヴィ地区

テリスキヴィ(Telliskivi)はかつての工業地区が再開発された、文化的でクリエイティブなエリアです。スタートアップ・コワーキングの中心地ですが、アート、デザイン、グルメ、ショッピングなどが楽しめる人気スポットでもあります。

エストニアのイノベーションを象徴であるLIFT99というスタートアップハブ。
多くの成功したスタートアップがここから生まれてます🔥
カフェの先にあるPalo Alto Clubも会員制のクリエイティブハブとして有名です。
近隣にはカフェもたくさんあります。
スタートアップ関係で話している人たちと、リモートワークしている人たちが多いです。
こちらのベーカリーは毎日でも食べれそうです。
エリアの至る所にアートが飾ってあります。
タリンで起業して、ここでランチするイメージが湧きます。

ノブレスネル地区とカラマジャ地区

ノブレスネル(Noblessner)とカラマジャ(Kalamaja)は旧市街の北西にある、歴史的な木造建築や造船所をもとに、再開発されたウォーターフロントエリアです。アート、グルメ、サウナなどが立ち並び、住宅街も多いので、移住するなら生活拠点として良さそうです。

ノブレスネル地区のシンボルの一つです。
シンプルに美しいです。
このオシャレな住宅街、家賃にすると月1000ユーロくらいです。
ドイツや北欧の都市に比べると割安です。
世帯持ちなら、カラマジャ地区の美しい昔ながらの木造住宅街に住むのも良さそうです。
ミシュランにも紹介されているLore Bistroo
地元の食材を使った素朴な料理ながらも現代的なアレンジが入っているメニューが多いです。
吸い込まれるような青の美しさです。
この横にはミーティングもできるIgluサウナがあります。
Põhjala Brewery & Tap Roomというクラフトビールの醸造所兼、パブです。
ちなみに22時の風景です。
乾燥した空気にあったビールが多く、めちゃくちゃ美味しかったです。
本物のジャーキーの味を初めて知りました。
ジューシーな牛の味です。

ローターマン地区

ローターマン地区(Rotermanni kvartal)は旧市街に隣接した再開発エリアです。この地区も歴史的な産業建築物と現代的なデザインが融合しており、ショッピング、グルメ、エンターテイメントが楽しめます。

傘の飾りはありきたりですが、オシャレです。
ミシュランの星を獲得した店などが立ち並びます。
Bruxxというベルギー系のレストラン。
エストニアではバーガーの人気が高いです。

ピリタビーチ

ピリタビーチ(Pirita Beach)は、タリンの旧市街から北東部に位置し、美しい自然とアクティビティがいっぱいあります。

海岸線は数キロメートルに渡りますが、Eスクーターや自転車でドライブするのにピッタリです。
たくさんのヨットが停泊しています。
このエリアはロシア系の移民が多く、一緒にビーチバレーをしました。
英語もロシア語も話したい人にオススメです。

まとめと感想

  • コワーキング施設や近場のカフェでリモートワークは可能ですが、夕方遅くまで空いている場所は多くないです。スタートアップ向けのコワーキングが中心になります。

  • Eスクーターや支払いなど、生活に関わるあらゆることが電子化されていて、刺激になります。

  • 東京やニューヨークなど第三次産業が中心の街はオフィスビルでいっぱいですが、タリンは電子産業が中心です。ビジネス以外の文化・自然・住宅に土地を有効活用できています。

  • エストニア人の他に、スタートアップ系のヨーロッパ人、ロシア系の移民、北欧の物価から逃れてきたフィンランド人、グルジアの留学生など、ヨーロッパ中の人たちが集まっています。エストニア語、英語、ロシア語のどれでもウェルカムな感じがしています。

  • エストニア特有の伝統料理はほぼないですが、他国の料理を積極的に取り入れ、地元の食材を活かしたモダンなレストランが多いです。

  • 世界遺産になっている旧市街が最高に綺麗。近隣の海岸も綺麗で長期間の生活をイメージできます。

  • 夏はほぼ24時間明るいですが、逆に冬は日照時間が短そうなのが気になりました。

  • ドイツに経済、娯楽、文化が近い気がしました。ポーランド、ラトビア、エストニアという他のバルト海の国に比べると物価は高めです。

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