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音楽を続ける為にさまざまな事に抗う。

もう2週間前の話ですが、downyのツアーが無事終了しました。(感謝)
今回のツアーは以前からいただいていたオファーをまとめてツアーの形にしたもの。
昨年のワンマンツアーよりもかなりタイトな5日間で4公演というスケジュールだった。
特に京都と福岡はかなり久々のライブだった、、らしい。(僕が加入する遙か前から、10年以上ライブをしていなかったとの事)

今回はライブハウスのキャパシティや諸々の都合で、普段は別のスタッフさんがやってくれる事(運転や機材のセッティング、物販など)も自分たちでやる必要があった。
一番ハードだと思ったのは移動と機材車の運転。東京公演以外の6/22〜25の4日間で2000km運転した。

特に誰からお願いされたわけでもなく、ツアーの前から全行程を運転したいと思っていた。
バンド関連で会う人達が口を揃えて「20代のバンドでもこの行程でツアーしてる人は少ない」と言われたし、メンバーとしては30代後半の自分が最年少で他の先輩方はかなり年上なので、自身が運転せずとも機材車での移動自体がかなりしんどかっただろうなと思う。

でも不思議なもので全員の体力がキツくなったり、フロントマンのロビンさんの体調も万全ではなかったのに、ツアーが進むごとに演奏のクオリティが上がっていく事を実感していた。(各メンバーの体内のリズムのグリッドが正確に同期していくような感覚)

ツアーの時の楽しみの一つである、その土地土地の食べ物や観光といった事は殆ど出来なかったけれど、その分真摯に音楽と向き合う事ができた事が幸せだった。

自分の事を他のメンバーがどう思ってるかは分からないけれど、元々ファンベースが出来上がっていて音楽的な世界観も確立されているdownyというバンドに途中から加入した自分にとっては、今まで当たり前のようにスタッフさんやサポートしてくれる皆さんが最初からたくさんいる事に少しだけバツの悪さを感じている所も正直に言うとあった。

過去を変えることは出来ないし、あの頃は良かったとか回想することが美しいとは全く思わないけれど、(恐らく)downyの先輩方が20代の頃に行ったであろうハードなツアーを今回もう一度一緒に周れた事は自分にとってとても幸せな経験だったし、家族としてメンバーやスタッフ、ライブに来てくれる皆さんともっと仲良くなりたいと思った。
メンバーのことは尊敬が大きいが故に、サポートメンバーから数えると5年、正式に加入してから3年が経過しても自分の中で勝手に距離を感じている事があったけれど、今回のツアーを経て(これも勝手にだけど)より距離が近くなった感覚がある。

今回のツアーの準備段階でリハーサルに入っている時から、音楽を作ったり演奏する事に幸福を感じていた。
同時に「いつまでこの幸福を持続できるのかな」という悪い予感も孕んでいて、日々ヒリヒリしている自分もいる。
誰かが病気で倒れるかもしれないし、体力的に演奏ができなくなったりライフステージが変わったりなど、バンドを続けることが出来ていること自体が尊い事だと実感している。
これからも音楽を続ける為にさまざまな事に抗う。

downyの次のライブはこちら

cinema staffの企画でMOROHA、downyとの3マンです。
チケット速攻でsoldしそうなのでよかったらチェックしてみてください。

自分のソロライブも7/16に京都METROで実施します。

オーディオヴィジュアルのライブセットで、METROの音響でライブできるのでかなり良い体験できると思います。
お近くの方は是非お越しください🙏


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