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#14 ルワンダの悲劇

強烈な死臭が鼻を突き刺す
独房の様に殺風景なこの部屋には
ところ狭しと無数の白骨が
無造作に並べられていた
子供と思われる小さなものから
大きな大人のものまで本当に無造作に

頭蓋骨は激しく損傷していて
当時の残酷さを物語っていた
ここはルワンダの虐殺博物館
衝撃の光景に俺は言葉を失っていた、、


ルワンダ大虐殺が起こったのは
今から25年時を遡り
1994年。3ヶ月に及ぶ大量虐殺の末
80万人もの人が命を落とした
歴史上でも最も悲惨な大虐殺の一つだ
首都キガリにある博物館を訪れ
当時の様子を詳しく知るにつれ
憤りを感じずにはいられなかった

一部の醜い人間の欲望が80万もの命を奪った
後遺症や心にキズを負った人も沢山いる
世界平和というのは素晴らしい事だ
だがしかし、世界から戦争が無くなる事は
無いだろうと思ってしまった
この世界は残酷にも欲望にまみれている
「操作する側、操作される側」 
という構図が実際に存在する
だから何も疑わずに人は
いとも簡単に大量の人を殺してしまう

でも絶望するのはまだ早い
俺達に出来ることは沢山ある
それは学び考え続けるという事だ
人間が犯した過去の過ちを学び
同じ過ちを犯さない
そして後世に伝えていく
操作されるのでは無く、
自分で考え行動する

何が正しくて何が間違っているのか
集団の行動に流されてしまってはいけない
人間は過ちを犯すが
過ちを正す事が出来るのも人間だけ
一人一人が意識を持つだけでこの世界は
必ず良い方向に進む事ができると信じている


ルワンダの首都キガリは現在
IT立国として繁栄しアフリカ諸国でも
目まぐるしい活躍をみせている
ルワンダの悲劇と呼ばれたあの事件から25年
驚異の成長を遂げた姿は ルワンダの奇跡と称されている

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