池上彰の経済教室。
池上彰の経済教室 という番組をYouTubeで見ました。
経済学というのを学生たちに抗議するのですが、テーマが「成功企業の戦略を考える」というものです。
スターバックス、アップル、マイクロソフトの三社に共通しているのは明確な目標に対して妥協しなかった。
極めて初期の頃から可能性を見出し、ビジネスチャンスを見つけ出した。
未来を洞察する力から学べることが多いではないか。と冒頭でメッセージを送っています。
今回はこのスターバックスについての抗議をシェアします。
●スターバックスの魅力とは?
池上さんはこう学生たちに問います。
数あるコーヒーチェーンがある中で、スターバックスがトップに立つのはなぜだろう?
どこに魅力があるのでしょうか?
学生たちの回答はこちらです。
・店員さんがお客さんに対して和かに声掛けてくれるから。少し値段が高いからリピーターになってくれるようにするため。
・おいしいから。おいしいレシピがあるから。
経済学を学ぶことは 成功している企業 とその他の企業は"何が違うのか"を常に考えてみることが最初の一歩だと仰っています。
●ハワード・シュルツという一人の若者の物語
スターバックスは元々シアトルにある小さな焙煎するお店です。
"おいしいコーヒーをみんなに飲んでもらいたい"という若者たちが作ったお店。
コーヒーを焙煎して他の企業に卸す会社なので、お客様に飲ますお店ではありませんでした。
ハワード・シュルツという若者がスターバックスに就職しました。
シュルツがイタリアへ旅行に行った際、カフェに入った時に"こんなに気軽に飲めるおいしいコーヒーがあるのか"と衝撃を受け、これをアメリカで広めたいと考えました。
当時のアメリカは薄いコーヒーが主流でした。
安い豆で薄く淹れて、1日十数杯飲むのが当たり前だった。これが"アメリカンコーヒーと呼ばれるものです。
日本の大手のホテルはアメリカ人のビジネスマンに対して特別サービスとして出すところがありました。
"アメリカではちゃんとした濃いコーヒーは売れない"と多くの人が思っていました。ビジネスに成り立たないと思われていたのです。
シュルツは"このイタリアのコーヒーをアメリカの人たちにも飲んでもらおう"と考えたのです。
日本では"ミネラルウォーターは売れない"と水は水道水で飲むのが当たり前でした。
なのでビジネスは成り立たないと思われていました。
ですが今は誰しもが"水を買う"ことが一般的です。
その国の趣味、思考を変えられないので受け入れられないと思われるのです。
シュルツはアメリカに帰り、スターバックスを飛び出してコーヒーを飲ませるお店を開きました。ですがアメリカ人にイタリア式は受け入れられないと分かり、アメリカ風にしました。
"カスタマイズ"したのです。
アメリカ人に合わせて好みや必要に応じて作り変えたのです。
おいしいコーヒーは広がったが、店構えは受け入れられなかったのです。
海外進出の鍵はその国の文化に合わせて行く必要があるのです。
そこからお店の店舗を増やしていくと本家スターバックスから店を買って欲しいと言われスターバックスを買収したのです。
●一歩先へ出ること
おいしいコーヒーだなぁとそこで終わるのか未来を見据えて、一歩先へでてこれをどうにか出来ないかと考えるのかと思うのか。
おいしいものは必ず飲んでもらえるという明確な目標を持つことで、世界や文化を超えて展開して成功を収めたのです。