教養のススメ👣

池上彰の教養のススメ という本を読んだのでシェアいたします。

東京工業大学にリベラルアーツ研究教育院というのがあります。
この教育機関は理系の学生に歴史や哲学、人文学や社会の仕組みなどの知識を教えているものです。
リベラルアーツとは日本語で"教養"と訳されます。
この本は東工大リベラルアーツセンターのセンター長の上田紀行先生、哲学が専門の桑野敏雄先生、生物学が専門の本川達雄先生との対話を収めた本です。

●なぜ教養を学び、身に付けることを勧めるのか?
池上彰さんは本書の中でこう答えています。
"教養こそが、学生たちとって、社会人にとって、あらゆる人にとって、学ぶ上で、仕事する上で、生きていく上で、最強の武器になる"と。
明治維新を迎えた頃の時代は哲学や文学や歴史学といった教養を身につけることは、必須でした。
即戦力を求められている現代の日本にそんなもの必要ないと思われ、重視される教育は少ないです。

●教養とは何か?
1.与えられた前提を疑う能力である。
2.新しいルールを創造できる能力である。
3.あらゆる変化に対応するための能力である。

ある問題に対してその問題を疑うことができるか、その疑った上で新しい条件を作り出すことはできるか。人間の創ったルールは、簡単に壊れるし、変わります。

アップルの創設者であるスティーブ・ジョブズがよいモデルになると思います。
大学を辞めて起業した後にまた大学に戻り、カリグラフィーを熱心に学んでいたことで、マッキントッシュを生み出すことができました。

●教養はどう学ぶのか?
自分の専門分野外のことを学ぶことから始まります。
池上さんはあらゆる分野にまたがり際限がないので、どうしたらよいか迷うので、全く逆のことを学ぶことから始まるのが1番良い方法と仰っています。
複眼的思考を身に付けることができ、物事を立体的に見ることができるようになる。自分の常識を壊すことができるのです。
そしてもう一つの方法は 読書 だといいます。

●教養は役に立つものなのか?
これは結果論になります。
たまたま役に立つモノであるかもしれないし、役に立たない無駄なモノで終わるかもしれないです。
時間をかけて無駄なモノに熱中して学ぶ、取り組むという体験によって、結果的に身につくものなので、結果がついてきたらラッキーです。
ですが、その学びの体験が人生を豊かにするのです。

学ぶ姿勢、学び続けることを大切にしていこうと改めて感じた1冊でした。

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