メールの定型文「お世話になっております」をやめてみた。
これは、よくあるビジネスメールの書き出しですね。
「いつもお世話になっております」について、多少めんどうだと思うことはあっても、気にしないまま数十年社会人をしてきました。しかしある日、強烈な違和感に襲われ、わたしはこの定型文からゆるやかに脱却し始めたのです。
違和感のきっかけは上司が書いた一通のメール。
お問合せフォームに初めてご連絡いただいた方へ返信するそのメールを見たとき、どうにも居心地の悪さを感じたのです。
「いつもお世話になっております」・・・だと?
わたしは「ナシ」派です。ビジネスメールの定型文が「いつもお世話になっております」だとしても、初めての方には「はじめまして」から始めたいです。まだお世話になっていないし、お世話になるかもわからないから。そもそも、初めて出会った人には、もれなく「はじめまして^^」のご挨拶をしたいと思っています。
ビジネスメール定型文の違和感は、お客様へ値上げのお知らせをする全社統一のテンプレートにも現れました。テンプレートの書き出しは、「いつもお世話になり、ありがとうございます。」・・・なんだかモヤり。この場合は、「平素より格別のご愛顧にあずかり、ありがとうございます。」あたりが妥当ではなかろうか?と。
一度、気になり始めると、あれこれ考えてしまう性分のわたくし。こうして「いつもお世話になっております定型文問題」が幕を開けたのです。
前置きが長くなりましたが、この「いつもお世話になっております定型文問題」のもやもやを解消すべく、わたしは「いつもお世話になっております」を使わずにメールを送ることにしました。たとえば、こんな書き出しに。
とりあえず、日常会話のようにメールを書き始めてみました。もちろん、お互いの人となりをわかっている方限定です。距離感が掴めていない方には、今でも定型文通りのメールを作成しています。(いつ定型文をやめようか日々調査中)。
しばらく定型文を使わずにメールのやりとりをした結果、意外なのか妥当なのか、お客様からの反応は特になにもありませんでした。多少なりとも変化があったとすれば、わたしがメールを書きやすくなったことくらいです。
たかがメールではありますが、もう少し大きな変化を期待していたので少々がっかりの結果に。でも、「わたしがメールを書きやすいと思えた」だけで大きな一歩なのかもしれません。
メールの定型文のように、日常には「どっちでもいい」ささいな問題がたくさんあります。ほったらかすもよし、工夫するもよし。どちらを選んでも、きっと日常の変化はほとんどありません。でも、少しだけ立ち止まって考えてみる。
「自分にとってどちらが好ましいか?」
「自分にとってどちらが心地いいか?」
わたしは今、誤差みたいな小さな変化が、いずれ大きな変化になるようにと願う毎日です。だから今日も「どっちでもいいな」とか「いつも同じだな」と思うあれこれを、少しだけ変えようと思います◎
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