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実績がなければ、人柄で仕事とればいい

先日、こんな記事を書きました。

でもこれ、独立直後の人からすれば「仕事なんて選んでられないよ!」ってのが本音ではないでしょうか。それ、すごく正しい感情だと思います。私もそうだったので笑。今回は私がフリーライターとして、初めてお仕事をもらった頃を少し振り返ってみたいと思います。

最初に「ライター」の仕事をくれたのは、飲み仲間

業務委託としては25歳の頃から、長く働いていましたが、最初はほぼリクルート媒体の制作業務のみ。ひとりのライターとしてお仕事をもらったのは、30歳になったかならないか、くらいの時でした。
その頃になぜライターの仕事をもらえたのか。それはシンプルに仕事の幅増やさなきゃ、と思ってたので周囲にライティングの仕事がしたい、っていうてまわってたんです。
でも実のところ、熱意はあるけど自信はなかった。ライターとして学校に行ったわけでもないし、資格を持っているわけでもなかったので。いや本来、ライターに資格もへったくれもないんですが、とにかく自信はなかった。「私なんてリクルートの看板があったから、お客様にも信頼してもらってただけだよな、どうせ…」みたいに勝手なひがみも。

自信がないのに、なんで幅を広げようと苦悩していたのか。
それは時を同じくして離婚したから。ひとりで食っていくために、もっとキャリアを積まなきゃと思っていたから。ライターとして仕事したい、でも自信ない。そんな悶々としてた私に「ライティングの仕事、お願いできませんか?」と、最初に声をかけてくれたのは、知人を通じて知り合った、呑み友だちでした。

実績がなければ、人柄で仕事を

「私でいいんでしょうか…?」と、自分がライターとしてお仕事したいと言うておきながら、不安顔全開の私にその人が言ってくれたのは、「松本さん、もっと自信もっていいと思いますよ」という言葉。

「だって松本さん、いままで書くお仕事やってきてたでしょう?確かに媒体もジャンルも限られていたかもしれないけど、それも実績じゃないですか。
なにより、僕松本さん好きだし」と。

そうか、私でも、私の実績でもいいのかと、この時もらえた小さな、ほんと小さな自信。いまも仕事をくれた飲み仲間には、とても感謝しています。

正直、あの仕事は私の実績でもらえた仕事じゃないと思っています。たぶん呑んでた場所での会話、考え方、人となり。「この人、なんか相性合うな」と思ったからお仕事くれたんだと思います。
それでもなんでも、とにかく小さな「芽」は出た。あとはやっと出たその芽を必死で育てるのみ。初めの小さな芽から次の仕事に繋いで、そのまた次の仕事に繋いで…、って繰り返すうちに20年が経ち、いまの私に繋がっているんだと思っています。

確かに30歳になるまで私は「看板」で仕事していた。でも仕事をしていたことにはなんら変わりはない。積み重ねた事実は、ちゃんと自信にしていいんだ。そして、仕事は人と人の信頼でももらえるものなんだ。これは最初に私を「ライター」として指名してくださった方から教わった、大切な真理です。

これ以後、仕事の幅をどうやって広げたかったのか、どうやって自信をつけていったのかは、また次回のnoteにでも。

ではまた


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